【チケットぴあニュース】
劇団四季が上演しているミュージカル『ライオンキング』が7月15日、日本公演通算10000回に達した。10000回の大台に達した公演は日本国内ではほかになく、日本演劇史に残る快挙だ。『ライオンキング』は現在、東京・四季劇場[春]と、大阪・大阪四季劇場の2会場で同時上演中だが、当日は両劇場で特別カーテンコールが実施された。
アフリカのサバンナを舞台に、ライオンの子シンバの成長を通し"生命の連環"という深遠なテーマを描き出す『ライオンキング』は、1997年にブロードウェイで初演され、翌1998年には早くも日本上陸。四季劇場[春]のこけら落とし公演として開幕した。以降、東京公演は開幕から途切れることなく16年以上のロングランを続行、並行して大阪、福岡、名古屋、札幌でも上演されている。この日までの観客動員数は1015万人、出演した俳優の人数は950人。"ミュージカルの王者"の呼称も納得の記録を樹立している。
この日の公演では、東京、大阪とも、事前に行った"『ライオンキング』ナンバー人気投票"の上位曲によるスペシャルカーテンコールが行われた。通常のカーテンコールが終了すると、ヤングシンバとヤングナラがステージ上に再登場。ふたりの掛け声で幕が再度上がると、そこには「ライオンキング10000回 2015.7.15」と記された将棋型の大看板と、ライオンキング仕様の高崎だるまが。そのオブジェの前で、『早く王様になりたい』『ハクナ・マタタ』等、作品を代表する人気ナンバーがメドレー形式で披露されていく。最後はキャスト全員が揃い『サークル・オブ・ライフ』を合唱。場内は大きな拍手と歓声に沸いた。
東京公演ではラフィキ役の青山弥生が、大阪公演ではシンバ役の南晶人が代表して挨拶、「本日10000回という大きな節目を迎えられましたのも、ひとえにお客さまのご支援があればこそ」と感謝を伝えるとともに、「この10000回は通過点。今後もお客さまへ作品の感動をお届けできるよう、一回一回の舞台を精一杯務めてまいります」と決意を述べていた。
チケットは現在、東京公演は12月31日(木)まで、大阪公演は11月29日(日)まで発売中。
==東京公演 特別カーテンコールレポート==
ヤングシンバ、ヤングナラの「いくぞ!」「よーし!」の掛け声で、ふたたび幕が上がり、特別カーテンコールスタート!
舞台上にはこんなオブジェが...。
この日披露されたパフォーマンスは、事前に実施された"『ライオンキング』ナンバー人気投票"の上位曲で構成。応募総数は12879件もあったそうです。
♪早く王様になりたい♪
♪シャドウランド♪
♪彼はお前の中に生きている♪
♪ハクナ・マタタ♪
♪サークル・オブ・ライフ♪
東京公演は、長らくこの役を演じ続けているラフィキ・青山弥生さんがご挨拶。
「本日7月15日、ミュージカル『ライオンキング』は、日本演劇史上において初となる通算公演10000回を達成いたしました。こうして1万回という大きな節目を迎えられましたのも、ひとえにお客さまのご支援があればこそと、出演者、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。
『ライオンキング』にとりまして、この10000回は通過点だと思っています。今後もお客さまへ作品の感動をお届けできるよう、一回一回の舞台を精一杯務めてまいります。どうぞ引き続きご支援をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます」
と、青山さん。
シンバ:田中彰孝さん
ナラ:辻茜さん
ムファサ:内田圭さん
スカー:池田英治さん
この日の東京公演の舞台には、伊藤綾祐さんの姿も。
伊藤さん、日本公演初演・初日の、ヤングシンバです!
ちなみにこれまでに出演した子役は199名。
そのうち6名が現在、大人になり劇団四季に在籍しているとのこと。
このことからも、『ライオンキング』日本公演の歴史の重みが感じとれます。
カーテンコールは、何度も何度も繰り返されました...。
(c)Disney
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)