ミュージカル映画の黄金期を支えた大スター、フレッド・アステア。
『CHICAGO』などに代表されるゴージャス且つ独創的な振付で知られるボブ・フォッシー。
キング・オブ・ポップスことマイケル・ジャクソンは、彼らに影響を受けたと言われています。
この世界中を魅了したエンタテイナーたちの"繋がり"。そこに注目した、一味違うショーが3月に開催決定！
タイトルは「THE SHOW INFECTED "CONNECTION"」。"繋がり"が伝播されゆくショー、とでも訳せるでしょうか。ステージの構成・振付・演出は、日本におけるフォッシー・スタイルの第一人者、大澄賢也さん。満を持しての初演出です！
※配置・構成・ポーズ：大澄賢也さん ←集合写真も演出してくださいました。
そしてこのステージにチャレンジするのは、唯一無二の才能と実力を持つシンガー、ダンサーたち！
中川晃教さん、蓮水ゆうやさん、河村隆一さんというバックボーンも声質も異なる3人に、日本人男性で初めてシルク・ドゥ・ソレイユに出演した辻本知彦さんを始め、TATSUOさん（GRASS HOPPER）やTAKAYUKIさん（KAMUI）、ミュージカルでも活躍している大野幸人さん、千田真司さん、神谷直樹さんら様々なスタイルを持つトップ・パフォーマーが勢揃い！大澄さんももちろん踊ります。
公演まで１ヵ月を切り、いよいよ始まった稽古場の様子をレポートします！※河村さんはスケジュールの都合上、ご欠席。
本ショーでは、世界で愛される名曲を、このボーカル、ダンサーだからこそできるアレンジで、新たな魅力を生み出します。取材当日は、マイケル・ジャクソンと彼に影響を与えた偉大なアーティストたちの繋がりを中心に贈る第2部を見学しました。
まずは、アステアが主演映画「ブルー・スカイ」で披露した「Puttin' on the Ritz」。彼が軽やかに楽しいタップダンスを見せた本作を、河村さんの歌とともに、ダンサー全員がそれぞれのスタイルで表現します。本番では、アステアを象徴する燕尾服に、マイケルが影響を受けた白い手袋、そして今っぽく白いスニーカーを着用するのだとか。服装までCONNECTIONです！
登場シーンからばっちりキメます。
ちょっとした振りにも、各ダンサーの個性が見えておもしろいです。
蓮水ゆうやさんは、ビートルズの「BlackBird」をアレンジした楽曲を、フォッシー・スタイルのダンスとともに披露。ミュージカル『フォッシー』の中でも披露されている「Bye Bye BlackBird」と掛けているんですね。なんとも洒落た選曲です！
紅一点の蓮水さん。スラっとした長い手足でクールにかっこよく、華やかさを演出します。
そしてアステアの「The Band Wagon」では、大澄さんとデュエットダンスも。バシッときまるおふたり、さすが！セクシーな大人のダンスも楽しめるのがまた良いですね。
続いて、中川さんもダンスに挑戦！
曲はなんとマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」。ただでさえ難しい曲を歌いながら踊ります。これは卓越した歌唱力を持つ中川さんにとっても大きな挑戦のようで、取材に訪れた記者へ「（このショーの中で）一番難しい。この曲はマイケルにしか歌えない曲。でも自分なりに解釈してやるだけ。練習しなくちゃ！」と気合の一言をくださいました。
緊張した面持ちですが、この楽曲を日本人で歌えるのは中川さんくらいかも・・・と思った取材班。
大澄さんに確認しながら進めていきます。身振りを付けて説明する大澄さん、やはりダンサーは身体で表現するようです。
この日、中川さんは初稽古。歌と導線の確認がメインでした。ちなみにステージ奥（写真右側）には、階段が設置されるようです。舞台セットも楽しみ！
他にも、『ウェストサイド物語』時代の男くさい不良のイメージで歌い踊る、フォッシーの「Too Durn Hot」から『ウェストサイド物語』の「Cool」、マイケル・ジャクソンの「Bad」へと続けてのパフォーマンスなども。
また第1部は、『白鳥の湖』の楽曲をアレンジし、「人と人との繋がり」をテーマに歌とダンスで物語を綴ります。歌詞は大澄さんが書いたということで、その内容にも注目です。
クラシカルな作品と現代の作品が舞台上で交錯し、融合される新しいエンタテインメント・ショー。かなりゴージャスでステキなステージになりそうな予感がします！
【公演情報】
3月19日(木)～22日(日) 天王洲 銀河劇場（東京）
皆さん、ものすごく集中して稽古に入っていましたが、休憩中などはこんな感じで良い雰囲気でした。
