舞台初共演の宮藤官九郎と麻生久美子がエリート弁護士と財閥令嬢の夫婦役に挑む、M&Oplaysプロデュース「結びの庭」が2015年3月5日(木)下北沢・本多劇場にて開幕しました。
舞台写真が届いたのでキャストコメントと共にお届けいたします。
撮影・柴田和彦
公演は、岩松了の作演出作品をM&Oplays(森崎事務所)がプロデュースする企画公演で、これまでに北村一輝主演「死ぬまでの短い時間」、麻生久美子主演「マレーヒルの幻影」、宮藤官九郎、夏川結衣主演「アイドル、かくの如し」など、数々の新作劇を発表し、高い評価を得てきました。
今回の新作では、「アイドル、かくの如し」でもタッグを組んだ宮藤官九郎を主に迎え、相手役に麻生久美子という理想的なキャスティングが実現。脇を固めるのも、若手実力派の太賀、NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」でもその存在感で強い印象を残した安藤玉恵、そして俳優としても評価の高い岩松了、と盤石のメンバーが集結しました。
成りあがろうとするエリート弁護士と財閥の令嬢が、因縁めいた出会いによって夫婦になり、次第に対立を深めてゆく過程を濃密に描く人間ドラマで、ミステリー小説さながらの隠された謎をめぐって展開される複雑な男女の関係と、彼らの周りでうごめく登場人物たちを緊張感あふれる筆致で描く、岩松版サスペンス・ドラマです。ときに岩松らしいユーモアも交えて贈る、自身の新境地ともいえる作品です。
以下、キャストからのコメントです。
<キャストコメント>
宮藤
『引き受けたとき、ここまで夫婦の愛にあふれた芝居だとは思っていなかったので、台本を読んでドキドキしました。
でも恐ろしいものでやっていくうちに慣れてきて、カッコいい役をやるのが当たり前、みたいな(笑)。ずいぶん傲慢だなってときどき思うんですけど。台詞も、最初は声に出して読むのにすごい勇気が必要だったのに、今全然やれてますから。
ただ、妻の麻生さんを守らなきゃいけない役なのに、いろいろテキトーで申し訳ない。もうちょっと頼りがいのある人になりたいですね。
「カッコつけていい」って言われている珍しい状況で、"カッコいい俺"が見られるのはここだけです(笑)。
別に笑うためでもいいので、ぜひ観に来てください。』
麻生
『岩松さんの舞台は大好きだったんですけど、私の理解力の問題なのか、難しいことが結構多くて。
でも「わからなくても、そのまま受け止めよう」という感じで楽しんでいたんですけど、今回はいつもよりわかりやすいというか、物語に入っていきやすい。
もちろん今もわからないところはたくさんあるけど、前より視界がクリアになってすごくうれしいんです。
他の役者さんたちも役にぴったり合っていてとても魅力的に見えると思いますし、お芝居していてとても楽しいです。
宮藤さんも色っぽくて、つい目で追っちゃいます(笑)。ただ悲しいお話なので、これから何回も演じていく上で、自分がどういう変化していくのかが楽しみでもありますね。』
岩松
『登場人数が少ない分、話がコンパクトになっているし、殺人事件の話なんかも一応あったりするので(笑)、つかみやすい世界観なんじゃないでしょうか。全ての役を、役者さんの印象に基づいて書きました。
宮藤くんは前回出てもらったときもわりと二枚目の役だったので、僕がそういう印象を抱いているのかもしれない。
麻生さんとは2度目ですが、よりいい女優さんになっているなと。実はすごく達者な人です。好きな役者さんばかりなので、僕も楽しいですよ。以前、烏丸せつこさんに「あんた幸せよ! みんな自分の言うとおりに動くんだから」って言われたんだけど(笑)、この楽しさを思うと、彼女の言ってたこともあながち嘘じゃないなと思いました。 』
撮影・柴田和彦
<公演日程>
2015年3月5日(木)~3月25日(水) 本多劇場
2015年3月27日(金) ~ 2015年3月29日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2015年3月31日(火)島根県民会館 大ホール
2015年4月2日(木)アステールプラザ 大ホール
2015年4月4日(土) ・ 2015/4/5(日)愛知県産業労働センター 大ホール
2015年4月7日(火)静岡市民文化会館 大ホール
2015年4月9日(木)電力ホール
2015年4月12日(日)新潟市民芸術文化会館 劇場