16年ぶりにこの秋再演される岩松了の代表作「水の戯れ」。
仕立て屋を営む男とその兄、二人の間で揺れ動くヒロイン――大人の恋愛を描くラブストーリーだ。
セットが仮組された稽古場で、細かいディティールを繰り返す、岩松特有の「千本ノック」式稽古が行われている。
そんな稽古が「楽しい」と語る、主演の春樹を演じる光石研。
亡き弟の妻だった女性・明子に対する恋心を抱えて、思いを押し出せない男の切なさを的確に表現。
対する春樹の兄・大造役の池田成志。
岩松作品初参加となる池田も、光石同様、稽古が楽しくて仕方ない様子。
二人の息の合った演技で、テンポよく稽古が進む。