2011年11月に徳島県の大塚国際美術館「システィーナ歌舞伎」の第三回公演で初演され、昨年2月に舞台装置を一新して大阪松竹座で上演。大変好評を受け今回の再演が実現しました。
稀代の大泥棒・石川五右衛門が、スペインの宣教師の血を引く赤毛のハーフ、という設定。歌舞伎とフラメンコという、接点が見えない2つの芸術が織り成す化学反応は、観るもの全てをとりこにしてくれました。
片岡愛之助さんのフラメンコ、とてもリズミカルでヨカッタですよ。
また、歌舞伎初出演の今井翼さんが五右衛門のお父さんという設定も興味深いものでした、子役の方がまたかわいくて!!親子が離れ離れになるシーンは本当に切なくて、涙があふれてきました。
歌舞伎は「花道」を活用したものが多く見受けられますが、この作品は花道のみならず、あんなところやこんなところから演者さんが登場します。2階席・3階席でも演者さんを近くで感じることができる演出になっているので、歌舞伎初体験の私も終始大興奮でした。
「歌舞伎って難しいんじゃない?」「敷居が高い」といったイメージを愛之助さんと翼さんが吹き飛ばしてくれる、楽しい作品です。なかなか機会がなかった方にも是非一度体験していただきたい公演です。10/27(月)まで毎日開催しております。