舞台「ハルナガニ」出演俳優 細田善彦インタビュー!

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共演者では、渡辺とは以前、ドラマで親子の役を経験した。
2012年夏の『すうねるところ』から2年...脚本・木皿泉、演出・内藤裕敬による舞台『ハルナガニ』が間もなく大阪に登場!
木皿作品2作目、舞台は3作目となる俳優 細田善彦に本作についてインタビュー!


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東京・シアタートラムで上演中の新作『ハルナガニ』が、間もなく大阪・梅田芸術劇場 シアタードラマシティに登場する。本作は、藤野千夜の小説『君のいた日々』を脚本・木皿泉、演出・内藤裕敬のコンビで舞台化。2012年夏に好評を博した『すうねるところ』に続く、2年ぶりの最強タッグだ。出演は、同じく『すうねるところ』で14年ぶりの舞台復帰を果たした薬師丸ひろ子に、渡辺いっけい。この二人が扮する夫婦の息子役に細田善彦。そして菅原大吉、菊地亜希子が夫の同僚役として登場する。
今回、作品インタビューにご登場いただいた細田は、木皿作品にはドラマ『Q10』で参加以来、2作品目となる。また、『ハルナガニ』では木皿泉からのラブコールを受けての出演と相成った。舞台は蜷川幸雄、河原雅彦演出作品に続いて3作品目だが、今回は初めて「最初から最後まで出ずっぱり」という役どころだ。それだけに自身にとって「初出演作のようなもの」。言葉の妙で遊びながらも、観る者の心に深く訴えかける木皿作品。関西を代表する演出家、内藤裕敬の元で、細田は作品に対してどう向き合っているのか。その目線を追った。 
ごく平凡な夫婦、春生(渡辺いっけい)と久里子(薬師丸ひろ子)。そして二人の間に生まれた一人息子の亜土夢。この家族を中心に、菅原、菊池扮する同僚と共に物語は紡がれる。

「家族の存在意義だったり、家族でいる理由だったり、そういうことを木皿さん風にといいますか、面白おかしく書いていらして。内藤さんが歴史の授業のように、キャストやスタッフにいろんな話をしてくださって。こういう家族の在り方、古典の演劇に出てくるような家族とか、今現在の家族の形はこうなんじゃないかなど、話し合いながら取り組みました」

舞台『ハルナガニ』は木皿の筆が加わり、そして内藤の演出も入ることで、原作小説『君のいた日々』とは異なる印象を残す作品に仕上がっているのではと語る。また、最初に台本を読んだ際はコメディとしての面白さを感じたそうだが、読み進めるうちに、そして稽古を重ねるうち、その捉え方は日に日に変わっていったという。

「稽古が始まって3、4日は、内藤さんを中心にディスカッションをしていました。なんだろう...、ストーリーに対する解釈がみんな同じ方に向くよう、すり合わせる作業から始まりましたね。その分、本に対する読解力が深まったような...。それこそ最初に読んだ時は明るい話かなって思っていたものが、観てくださるお客様の心に突き刺さる方向に変わったような...」

内藤は演出で、即興芝居のようなテイストを目指したという。ポイントは押さえつつも、板の上での動きは俳優たちにほぼ、ゆだねられているという。稽古中は細田も個性派たちを相手に試行錯誤を繰り返した。

「内藤さんは動きを決めたくないみたいで。動きを決めちゃうと進化を遂げなくなるというか、成長が止まっちゃうというか。作品に対する共通の解釈はみんな分かっているので、その中で思いっきり楽しんでやろう、即興とかやっていっぱい遊ぼうと。″それで怒られたら俺の責任だから"と常々言ってくださっているので、安心感もありました。内藤さんは恰幅もいいですし、何か包み込まれている感じもあって、ついていきたくなるような感じですね。この作品で内藤さんに演出していただいて、本当に自分は幸せだなって思います。あと、"お客様が観劇後、3時間くらいお茶してくれたらいいよね"って内藤さんが言ってらして(笑)。作品について話したくなるような、そんな舞台が作れたらいいよねという話をされていましたね」

「最初のシーンは渡辺さんと二人なんですけど、面白くて笑っちゃうんですよね(笑)。毎回、渡辺さんが違うものを投げてくれて、こっちの受け取り方も変わって。それはすごくありがたいのですが、笑っちゃうからどうしようかなって(笑)。また父として子として、ご一緒できるので楽しいです。渡辺さんも菅原さんも、楽屋ではリラックスしていて。でも舞台にぱっと出て、ぱっとできるからすごいなぁって思いますね。日常のから非日常に瞬間的に飛ぶというか、それは本当にすごいなと思います。飲みに行ったら舞台の話はされませんしね。全然違う話をしています(笑)。健康法とか、素水だったりとか、ごぼう茶がいいとか(笑)」

舞台『ハルナガニ』は、5月2日(金)から4日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場 シアタードラマシティで上演する。

「時期はゴールデンウィークですが、旅行はお金がかかるので(笑)、ぜひ劇場に来てください! お近くの方はぜひ。一期一会じゃないですけど、舞台は逃すともう観られないじゃないですか。たとえば"薬師丸ひろ子さんって舞台でどんなお芝居するの?"とか、ほんのちょっとでも興味があればぜひ、足を運んでいただきたいですし、それだけに後悔させない作品を作っています。4月27日(日)まで東京のシアタートラムでやらせていただいて、その勢いで大阪のシアタードラマシティに行きますので、大阪公演が一番いい形になっているんじゃないかと思います。ぜひ観に来てください!」



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