「おそるべき親たち」中嶋朋子インタビュー★

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稽古場より 撮影:江森康之

ジャン・コクトーの家庭崩壊劇「おそるべき親たち」。今を去る2010年、演劇を愛する人たちの間で、その高い舞台成果を讃えられた伝説の作品が帰ってくる。30代の演出家・熊林弘高と、初演から全員続投のキャスト5名は、固い絆で結ばれたファミリー。東京では3年ぶり、関西ではこれが初めての上演を見逃さないでほしい。
父親と息子、ふたりの男性から愛された女性マドレーヌ。彼女の存在は家族に葛藤を与え、そして、男たち女たちの間に、愛をめぐるほの暗い策略が動き出す。マドレーヌ役の中嶋朋子に話を訊いた。


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Q2010年版の舞台は、大きな手ごたえがありました。
「スタッフもキャストも、自分の力ではないのに「出来上がっちゃった!」という感じ。力み過ぎず、ただ舞台の上で生きていられた。すごかったのはお客さん。次の言葉を待っているのがわかった。何が起きてもウェルカム。ちょうだい、ちょうだい、と、観客席が3歩先で待ち構えている感じは初めての体験でした」

Qマドレーヌという役、3年ぶりに演じます。
「人生に翻弄される儚い女性のようですが、わたしは役の強さを掘り下げるのが好き。息子とその父親というふたりの男性の間で、愛にもがく。前回の成果は踏まえないというのが全員の合言葉。新しい発見をひたすら待つ状態ですね。自分の中で生まれてくるものに固執せず、追いかけないで、その日に生まれたものはその日だけのものと考える。大丈夫、経験は積み重なる。マドレーヌの細胞になっているからいいんだよ、と言い聞かせています」

Q演出家の熊林弘高さんは、個性的なスタイルを貫く人だとか。
「日本人離れ、いや、地球人離れしてるかな(笑)。稽古はあまりしませんが、雑談はたくさんします。雑談の流れで、「あのシーンはこういうことかもしれない」という話になると、「じゃあそれでやってみます?」と言って1回だけ稽古して「できましたね。帰りましょう」というようなことを平気で言う。繊細で、ヒダの奥のヒダのところまで演出する。それを突きつけられたら役者はたまらないというところをを突いてくる」

Qカンパニーの強い絆を感じます。
「強固でしなやかな信頼。相手を見て感じていれば、必ず何かが生まれる。みんなが幸福感を感じているんです。フランスの芝居だとか、ポスターが暗くて難解そう(笑)、なんてことは置き去りにして、丸裸で来てみてください。絶対楽しませます。ワクワクで、スキップしながら来てください」

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「おそるべき親たち」は、2014年3月16日(日)まで東京芸術劇場 シアターウエスト、3月21日(金・祝)愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、3月29日(土) ・30日(日)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。

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