ウンテが、歌で生きていこうと決心し、ミュージカルの道へ進もうと決意するのが26歳のとき。
ウンテ「アイドルになるのには年がいっていたので(笑)、事務所に入ってシンガーとして頑張ろうと思いました。そして、運命のように、韓国であった劇団四季のオーディションを知り、合格して、『ライオンキング』にアンサンブルとして出演しました。この時にミュージカルの魅力にハマったのです」
「ライオンキング」韓国公演のアンサンブルが初舞台となったパク・ウンテ。
その後「ノートルダム・ド・パリ」で転機を迎える。日本でも人気のミュージカルナンバー「カテドラルの時代」を歌い上げるグランゴワール役にキャスティングされ、パク・ウンテの名前が一気に注目を集めることになった。
そして、パク・ウンテの人気を不動にした作品が「モーツァルト!」だ。
彼と同じ時期にモーツァルトを演じたJYJのキム・ジュンスは、「世話をしてくれた良き先輩」として、ウンテの名前を挙げている。
ウンテ「モーツァルトを演じたのですが、この作品は本当に演じる上で難しい作品です。私も3回やりましたが、もっとまだまだ何か出来ると思っています。モーツァルトには同じ時期にジュンスさんと私の他にイム・テギョンさんとパク・コニョンさんがキャスティングされました。当時は私が一番売れていなくて(笑)、一番早い時期に稽古に入れたのです。その後、参加してきたジュンスさん達に私がそれまでの稽古の経緯等を教えただけなのです。」
そして、「エリザベート」のルキーニもウンテにとっての当たり役となる。
ウンテ「ルキーニは自分にとってはジーザス(「ジーザス・クライスト・スーパースター」)と同じくライフワークにしたい役どころです。」エリザベートでもトート役のジュンスと共演することになり、ジュンス目当てに韓国まで観に行った日本のファンの多くが、パク・ウンテにも魅了され、彼のファンにもなったという。
その後、「ジーザス・クライスト・スーパースター」でジーザスを演じ、今や押しも押されぬ韓国ミュージカル界のトップスターとなったのです。
ウンテ「もともと日本での活動は夢でした。私の作品を観てくださる日本の方が増えてきました。海を越えてわざわざ観に来てくださる日本の皆さんには感謝していて、いつか必ず恩返しがしたいと思っていました。「Music Museum」はそのような意味でも良い機会だと思います。これからはあせらずに日本語もしっかり身につけて、日本で出演する機会が増えていけば良いなと思っています。」
新妻聖子、坂元健児他、日本を代表するミュージカル俳優との夢の共演が実現する「Music Museum」、ぜひ彼の歌声を聴いてほしい。 取材・文 立花裕人
チケットは好評発売中。
公演期間2014/4/26(土) /27(日)/28(月)
会場AiiA Theater Tokyo