2月15日(土)より、東京・下北沢駅前劇場にてMONO第41回公演『のぞき穴、哀愁』が開幕します。
作・演出は土田英生さん。
土田さんといえば、近年『二都物語』『ウェルズロード12番地』など劇団以外の舞台作品の作・演出を手掛けたり、日本テレビ系『斉藤さん2』の脚本を書かれたりと多方面で活躍されています。劇団公演を観たことがなくても"あっ、名前聞いたことある!"と思われた方もいるのでは?
さて、そんな土田さんがネット上に溢れる匿名の人々が発する無責任な声から着想を得たという新作は、のぞくことを仕事にする人々を描く、哀愁漂う密室劇。
表舞台に出られない、決して主役にはなれない、そんな人々のおかしくも切ない会話劇が期待できそうです。
客席から、のぞいて下さい、私たちを。
撮影:西山英和(PROPELLER.)
初日を目前に控えた某日、土田さんからげきぴあ宛にメッセージが到着しました!
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げきぴあ読者のみなさん、MONOの土田英生です。
まもなく公演がはじまる『のぞき穴、哀愁』について書かせてもらいます。
その前に、劇団の紹介を。
まず、結成は1989年。
ということは......25年目になります。
結構な歴史に驚いた方もいらっしゃるかも知れませんが、私も書きながら驚いています。
......というのも、自分達では全くそんな感じがしないからですかね。
現在のメンバーは男性5人。制作陣などを含めると人数は増えますが、舞台に立つメンバーは私を含めて5人だけなんです。全員、いい大人です。
しかしずっと同じメンバーでやっているせいか、何だか幼なじみで集まっているような状態が続いています。
自分達でいうもの変ですが、結構珍しいと思います。
結成25年くらいの劇団というのはあると思うんですが、メンバーが少人数で変わらないというは割と少ないんじゃないですかね。
5人のうち、2人が東京在住、2人が京都在住、で、私も京都なんですが、一年の半分が東京。まるで劇団は二都物語状態です。
しかし、一年に一回、京都に集まって新作をつくっています。
今年もその季節がやってきました。
そうです。それが「のぞき穴、哀愁」という作品です。
MONOの5人にくわえ、ニッポンの河川から森谷ふみさん。そして京都の若手、マゴノテの古藤望さん。二十代の高橋明日香さんと松永渚さん。
その9人で作品を創っています。
舞台はビルの天井裏。
狭い空間で繰り広げられる会話劇です。
そこには覗き穴があって......あ、そろそろ終わらないといけないですね。
面白くなっています!
みなさん、劇場でお待ちしています。
稽古場写真:撮影:東直子
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<公演情報>
2014/2/15(土) ~ 2014/2/23(日) 駅前劇場(東京都)
2014/2/26(水) テレピアホール(愛知県)
2014/3/1(土) ・ 2014/3/2(日) 北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2014/3/6(木) ~ 2014/3/12(水) HEP HALL(大阪府)