『エニシング・ゴーズ』、笑顔溢れる稽古場レポート!

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豪華客船の上で"なんでもあり!"の大騒動!
ブロードウェイ作品らしい、ハッピーでゴージャスなミュージカル『エニシング・ゴーズ』がまもなく開幕します。
リノ役・瀬奈じゅん&ビリー役・田代万里生インタビューに続き、今回は稽古場の様子をお届けします。
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『エニシング・ゴーズ』。
1934年にブロードウェイで初演された、ブロードウェイ・ミュージカルの代表作です。
昨今ではミュージカルというジャンルが熟成され、本当に様々なタイプの作品がありますが、それでもミュージカルといえば「歌って踊って、見せ場には照明がカーン!と当たり、明るく楽しくゴージャス!」というイメージが根っこにはあるかと思います。
そんな、古き良きミュージカルを体現したような本作。
初演のヒロインはブロードウェイの女王、エセル・マーマンでした。
エセルを題材にした宮本亜門のミュージカル『アイ・ガット・マーマン』にも、『エニシング・ゴーズ』のシーンは出てきましたよね。

そんな名作が、日本では17年ぶりに上演されます。
エセルが演じ、日本では大地真央が演じたヒロイン・リノは、現在演じるとしたらこの人しかいないでしょう、と誰もが納得の瀬奈じゅん
さらに鹿賀丈史、すみれ、玉置成実、保坂知寿、田代万里生、吉野圭吾、大澄賢也といった、超・個性的なキャストが揃いました。
やっぱりコメディにはキャストの"個性"が最重要ですよね!
そんな面でも今回の上演はとても楽しみ。

この日は稽古場での稽古最終日で全幕の通し稽古、ということで、演出の山田和也さんから「思い残すことのないように!」と、キャスト陣にはっぱが掛けられていました。
「特に一幕ラスト、クリアなタップの音が聞きたいです!」という要求も。

そして稽古場にはオーケストラ(作品的にビッグバンドと呼んだ方が相応しいかも)も入り、本番さながらの迫力の音楽を奏でます。
指揮の塩田明弘さんの姿も。
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まずは出演者の皆さまの、生き生きとした表情をどうぞ!

リノ役、瀬奈じゅんさん。
キュート!
笑顔全開!!
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ムーンフェイス役、鹿賀丈史さん。
すっとぼけ加減が最高です。
「あれ...勘違いされちゃった...いいや、乗っかっちゃえ!」みたいないい加減さ、ゆるさがチャーミング。
鹿賀さんだからこそ生まれる可笑しさです。
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ビリー役、田代万里生さん。
愛しいホープを振り向かせようと汗かいて走り回るその頑張りが、あちこちに混乱を巻き起こしてしまいます。
でもまあ...努力は報われるよきっと、と肩を叩いてあげたくなるビリー君。
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オークリー卿役、吉野圭吾さん。
近年、悪役としても重要なポジションを演じることの多い吉野さんですが、やっぱりご本人のキュートなキャラクターが生きるコミカルな役も楽しいですね!
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ホイットニー役、大澄賢也さん。
今回はちょっとご年配の役。
目尻下げっぱなしの可愛らしいおじ様ですが、それでもところどころ隠しきれない身体のキレっぷり!
衣裳着て老けメイクをしてキレキレダンスをするホイットニーさんを想像したら、それもとても楽しみに...。
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ホープ役、すみれさん。
上流階級のお嬢様、という役どころはぴったりですね~。
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アーマ役、玉置成実さん。
鹿賀さん扮するムーンフェイスの愛人なのですが、玉置さんもフットワーク軽く良く動きます!
帝劇初出演ですが、玉置さんの小柄な身体から発せられる思い切りの良い演技は、きっと目を引くに違いありません。
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保坂知寿さんは、すみれさん扮するホープの母親、ハーコート夫人役
アメコミ風な擬音を書き込みたくなる素敵な表情です(笑)。
保坂さんのコメディ方面に吹っ切った演技もさすがのひと言。
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ストーリーは、言ってしまえばベタベタなコメディです。
リノはビリーが好きで、ビリーはホープを好きで、ホープはオークリー卿と婚約していて、オークリー卿はリノのファン。
この四角関係もディープなベクトルに行くのではなく、そのすれ違いっぷりを笑い飛ばせばOK!

リノはナイトクラブのスター歌手。
「私はスターよ!」といった自信満々なオーラは瀬奈さんにピッタリですね。
それでいて、イヤミにならないのがさすが。
何かというと「リノよ~!」と自ら言うリノさんが愛らしすぎて、ツボな担当でした。
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上述のようにリノはビリーが好きで、かなり強引に迫っているのですが、ビリーは彼女を相手にしていないどころか、ホープが好きなことをリノの前で隠しもしません。
リノもリノで、ホープが振り向いてくれずに落ち込むビリーを励ましたり。
リノさん、いい人です(笑)。
ここで歌われるのが、劇中を代表するナンバー『ユー・アー・ザ・トップ』
ジャズ・シーンでもよく使われるスタンダード・ナンバーですが、この作品がオリジナルです!
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ここも有名、♪ミッキーマウス♪の部分です。
可愛いリノ・ミッキーに注目。
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鹿賀さん扮するムーンフェイスも、ギャングの大物...のはずですが、なんか...ぜんぜん、"でんっ"としていません。
この情けない表情...(笑)。
「ヤバイ!...あ、僕じゃなかった、良かった~」的な小心さをコミカルに演じる鹿賀さん。最高です。
田代ビリーは水兵さんバージョン。
ビリーはわけあって逃げ回っています。その過程で様々な変装をしていますので、田代ファンはお楽しみに!
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こちらは...鹿賀さん、本気で笑ってしまっている、と見ました!
キャストの皆さん自身が本気で楽しんでいる舞台は、素敵ですよね。
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そんな瀬奈・リノと、鹿賀・ムーンフェイスはなぜか親友なんです。
ふたりで歌うナンバー『フレンドシップ』も、名曲です。
『エニシング・ゴーズ』は巨匠コール・ポーターの音楽が物語を彩っているのが大きな魅力のひとつ。
この『フレンドシップ』、上述の『ユー・アー・ザ・トップ』、タイトル曲『エニシング・ゴーズ』あたりは、作品を観たことがなくても、聴き覚えがあるかもしれませんよ。
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ビリー&ホープは、(コミカルな部分もありつつ)ロマンチック担当!
ふたりがロマンチックに踊るシーンもまた、ミュージカルならではの表現方法であり、古き良きブロードウェイの香り。
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ハーコート夫人の愛犬も、騒動の一因になります...。
このワンちゃん、ダブルキャストだそうです。
香盤が劇場ロビーに貼りだされる...かは、不明ですが(笑)。
非常におとなしくお利口さんでした。
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マジメな顔をしても、笑いをかっさらうオークリー卿。
吉野さんは彼を天然系のピュアな男性に造形しているようです。
稽古着でもすでに面白いんですが...。
本番の衣裳ではどうなってしまうのでしょうか。
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ほかにも忘れてはいけない方々がたくさん!
船長は武岡淳一さん。
船長の「豪華客船にはセレブが乗っていなければ!」という信条も、騒動を引き起こす要因になっています。
みんなの人気者・武岡さん、ハタ迷惑な船長がぴったりです。anything_goes131001_50.JPG

照井裕隆さん、小寺利光さんの実力派コンビはルカ&ヨハネ役。
いつも一緒です。
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アンサンブルさんも、歌って踊れる人揃い!
こちらのシーンの4人の水兵さんのコーラスワークも凄かった!!
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そして1幕ラスト『エニシング・ゴーズ』のシーンは圧巻のタップ!
大迫力!
カメラが追いきれないスピードで皆さん踊りまくっています。
タップの音が気持ちいい!!
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ミュージカルって、やっぱり素敵。
改めてそんなことを思った、『エニシング・ゴーズ』稽古場でした。


公演は、
10月7日(月)~28日(月) 帝国劇場(東京)
11月1日(金)~4日(月) シアターBRAVA!(大阪)
で上演されます。
チケットはともに発売中です。

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