■ミュージカル『二都物語』 華麗なるその世界 vol.15★おまけ更新■
げきぴあでもかなり一生懸命追いかけていましたミュージカル『二都物語』、去る8月26日に千秋楽を迎えてしまいました。
前回<最終更新>と書きましたが、舞台にカーテンコールがあるように、もう1度だけ顔を出させてください!
千秋楽のご挨拶を、最後にレポートです!
といっても公式HPにほぼノーカットで動画があがっていますので...。
あまりくだくだ述べるのも何ですので、印象的な言葉をピックアップしてお届けしましょう。
●千秋楽カーテンコール(公式より)
「ほっとしたような寂しいようななんとも言えない気持ち」と、カートン役・井上芳雄さん。
ダーニー役の浦井健治さんは、
「この『二都物語』は、許す心や、次の世代に受け継いでいく希望が詰め込まれた作品」と感想を。
相変わらず「...?」な部分が入ってしまう浦井さんのコメントと、井上さんのキレ味抜群のツッコミはこの日も健在でした。
ルーシー役のすみれさん。
「今回初めて帝国劇場の舞台に立ちました。本当にいろいろと初めてのことを体験させていただき感謝しています。素晴らしいキャスト、スタッフさん、お客さま皆さまに支えていただきました、ありがとうございました」と感謝の言葉。
ドクター・マネット役の今井清隆さんは、「私、19年間とか17年間とか、牢獄に囚われている役が多いんですが、そのわりには痩せない...」と発言し客席の笑いを誘い、井上さんからも「結構牢獄でいいものが出てるんじゃないですか?(笑)」と言われてしまいましたが、
「こんな素敵なミュージカルの再演があればいいな、と...!」で、お客さまから大きな拍手!
サン・テヴレモンド侯爵役の岡幸二郎さん。
「貴族代表として皆さまの憎しみを一手に引き受けました(笑)。でも貴族がいないと、ベルサイユ宮殿も残ってないんです。貴族がいないとフランス、観光するところ何もないですよ!? それを思うといいことしたな、と...(笑)」と、作中では見せない満面の笑顔で話していました。
バーサッド役の福井貴一さんは、「バーサッドを演じられたのはお客さまのおかげ。日本人が日本語でしゃべってイギリス人やフランス人を演じる。そこが舞台の面白いところ。お客さまの想像力がなければ舞台は成立しません。すべてのお客さまに感謝の気持ちを込めて、ブラヴォーの複数形、ブラヴィーを贈ります。ブラヴィー!」と客席に謝辞を述べていました。
ジェリー・クランチャー役の宮川浩さん。
「この作品もこのカンパニーも大好きで、今日で終わってしまうのがとても残念。それとこのヒゲ、本物なのですが、このあと剃ります。それも残念(笑)。でもまたクランチャーとして皆さまの前に立ちたいと思います!」と宣言!
「舞台上には本当に嘘がなくて、本当に喜びがあり悲しみがあり憎しみがあり、みんなの優しさがあって...」と言って涙ぐんでしまったマダム・ドファルジュ役、濱田めぐみさん。
そんな濱田さんに両側からスカーフと裾を差し出す橋本さんと岡さんです。
「それぞれの役の方が、リアルにここに存在していて、その役の人にしか見えなくて、自分も...(岡さんに)ごめんなさい、憎みました。この『二都物語』は普通の舞台じゃない何かを皆さまにお届けできたんじゃないかなと思います。テレーズとして1ヵ月半、役を演じるというよりテレーズとして生きられたことが幸せでした。苦しくて哀しい孤独な役でしたが、死ぬ間際には最後に魂の愛を教えてくれた橋本さとしさんのドファルジュにお渡ししてご挨拶を終わりたいと思います」
その濱田さんからバトンを渡された、ドファルジュ役の橋本さとしさん。
「体調管理しながらやっていたんですが、ひとつだけ僕、病にかかっちゃったんです。この夏、『二都物語』で僕は、テレーズ熱中症にかかりました! 濱田さんのおかげでドファルジュ、2013年ベスト・ハズバンド賞...。いろいろミュージカルありますが、ミュージカルのキャラクターの中で旦那にしたいナンバーワンをめざそうと!」と言ったところで、浦井チャールズを指し「ここにも旦那いますけど」と井上さん。
「拍手で聞いてみましょう、旦那にするとしたらチャールズにしたい方!」と橋本さん。
結局、客席の拍手はドファルジュが圧勝(笑)。
満足気なバンザイポーズの橋本さんに、
膝を突いてがっくりな浦井さんです。
井上さんは「俺が命までかけてかけてゆずった旦那の座が...」と嘆き、「すごくいい千秋楽になりました!」と満面の笑顔の橋本さんでした。
最後に井上さんが、「ということで、おわかりのように気持ちの良い、素敵なカンパニーでした。この『二都物語』、初日から思っていましたが、本当に大きな愛の話で、自分が演じるのにどうなのかな、ふさわしい...わけないな、と思いながらも、与えていただいた縁のある役なので、毎日毎日やらせてもらいました。もちろんカートンにはなかなかなれませんが、僕はこの話はこの世の中に必要な話なんじゃないかなと思います。皆さまも僕らもこれから色んなことに出会っていって、もしかしたら命をかけないといけない瞬間があると思うんです。その時に『二都物語』にカートンという男がいて、ああいう選択をしたなと、もしかしたら思い出してくださるんじゃないかなと。同じ選択はできなくても、ちょっとカートンのつま先に届くくらいのことは自分もできるんじゃないかなと思っています。皆さんの心の中にこの物語のひとりひとりが残っていればいいなと思います」と素敵な挨拶をして、締めとなりました。
保泉沙耶さんのお針子や...
谷口浩久さんのガスパールも印象的でしたね!!
最後の最後まで、素敵な笑顔のカンパニーでした。
最後に、アフタートークショーで福井貴一さんが印象的なシーンにあげていた、絵のようなカーテンコールの一幕で、この連載も終わりといたします!
ありがとうございました。
最後に、アフタートークショーで福井貴一さんが印象的なシーンにあげていた、絵のようなカーテンコールの一幕で、この連載も終わりといたします!
ありがとうございました。