『異国の丘』は、劇団四季が昭和という時代と、戦争の悲劇に正面から向き合い作り上げたオリジナルミュージカル"昭和の歴史三部作"のひとつで、2001年に初演。シベリア抑留をテーマに、日中和平工作に奔走した時の首相令息の数奇な人生を綴った物語だ。現在は劇団創立60周年記念企画として四季劇場[秋]にて上演されている。
この日はカーテンコールで出演者が挨拶。劉玄役の青山裕次は「2001年に初演いたしましたこの『ミュージカル異国の丘』は、本日この公演をもちまして、通算公演回数500回を迎えました。これもひとえに、お客様お一人お一人が、作品を育んでくださったからこそと、出演者、スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです」と謝辞を述べ、「戦後68年。歳月は、あの戦争があったことさえも忘却させていきます。しかし、決して風化をさせてはなりません。劇団四季は、これからも作品を通して、昭和の歴史の実相をお伝えしていきたいと考えております。どうぞ今後ともご支援くださいますようお願い申し上げます」と、さらなる決意を話していた。
公演は7月13日(土)まで。チケットは発売中。