4月12日(金)に開幕する「4月日生劇場ドラマティックステージ ピーターズレヴュー/越路吹雪トリビュート」の公開舞台稽古と囲み会見が11日(木)、東京・日生劇場にて行われました。
水谷八重子と池畑慎之介☆が敬愛する越路吹雪にトリビュートを捧げるこの公演。
第一部は「還暦なんてブッ飛ばせ」と題し、ピーターが歌い踊る『ピーターズレヴュー』。
第二部は語りと歌で越路吹雪に捧げる『越路吹雪トリビュート』。
水谷八重子が越路吹雪の想い出を語り、池畑慎之介☆が「愛の讃歌」「サン・トワ・マミー」「ラスト・ダンスは私に」などの越路メドレーを7曲熱唱します。
《囲み会見より》
右:水谷八重子、左:池畑慎之介☆
――囲み会見――
Q『越路吹雪トリビュート』の越路吹雪メドレーは素晴らしい歌声でした。
池畑慎之介☆「シャンソンイタコなもので、越路さんに降りてきていただいて(笑)。声は男性なので......イメージだけでございます」
Q越路吹雪さんそのままですね。
池畑
「大好きすぎるんでしょうね。昭和24年に私がデビューしてから、日生劇場ロングリサイタルをずっと見続けて。今回は昔のDVDを見ずに、自分の大好きな越路さんをやりたいと思っています。結構違っているかもしれませんが(笑)」
Qピーターさんは越路吹雪ロングリサイタルに通われたそうですね。どんなお洒落して行かれたのですか?
池畑
「16、17歳ころでしたから、ピーター風でした(笑)。岩谷先生に一度だけ楽屋に通していただいて。その時初めて、震えてお会いしたことを昨日のことのように覚えています」
Q水谷さん、越路さんの想い出は?
水谷八重子
「私がデビューするかしないかのころは越路さんに腰巾着みたいについて回りました(笑)。逆に舞台というのはほとんど見ていないんです。一緒には出演しているんですけど年がら年中楽屋でご一緒。まったく気取らない、普段のご様子が好きでした」
Q日生劇場での公演ですが、この劇場では越路さんがどこかで見ているのではないでしょうか?
池畑
「凄く汗をかくというか、楽屋もそのままのものを使わせていただいているので、絶対にどこかにいらっしゃるような気がするし、写真も飾ってあるんですけど、大好きな人をやることの難しさと照れくささと、罪深さのようなものような、いろいろなものが綯い交ぜでやらせていただいています。
以前この劇場で上演した『越路吹雪物語』の時はご年配の方が、号泣されて、"コーちゃん、こっち向いて"っておっしゃって。その不思議さですよね。池畑慎之介☆がやっているって、どこかでわかっていらっしゃるのに、そこで"コーちゃん"って私に声を掛けて手を振ってくださる。みなさん愛していらっしゃるんだなと思います」
水谷
「越路吹雪という偉大な方をどこまで語れるのか、私は責任重大だと思っています。
私の相手役はお客様なので、その相手役にまだ一度もお目に掛っていない今、とても不安な気持ちです。
お客様がコーちゃんを知り尽くしているなら、それなりのやり方、腰巾着だった私しかしらないことをお話しすればいい。ただ越路吹雪ってどこかで聞いたことがけれど知らないというお客様がいらしたときに、どんな素晴らしい人だったか、普段もどんなに愛すべきひとだったか、それを100%どうやって伝えることができるんだろう、それがドキドキです」
「4月日生劇場ドラマティックステージ ピーターズレヴュー/越路吹雪トリビュート」は4月12日(金)から23日(火)まで。
公演の詳細はこちら ↓ ↓ ↓