世界トップレベルのミュージカルスター、レア・サロンガ、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲスと城田優が競演するプレミアムショー『4Stars One World of Broadway Musicals』が6月、東京と大阪で上演されます。
ミュージカルファンなら、この方々の名前を聞いただけで「すごい!」と思わず身を乗り出すようなビックネームが集結。
しかも世界で唯一日本だけで開催するという、まさに奇跡のプレミアムショー!
演出は『オペラ座の怪人』の演出で知られるハロルド・プリンスの一番弟子として研鑽を積み将来が期待される演出家ダニエル・カトナー、音楽監督/アレンジは"ブロードウェイで最も巧みで最も洗練されたソングライターのひとり"と言われるジェイソン・ロバート・ブラウンとクリエイターにも注目です。
そんな奇跡のプレミアムショーに日本人代表として参加する城田優さんにインタビューしました。
――歌われる楽曲リストをご覧になっての感想をお聞かせください。
「こんなに沢山歌うんだ!って(笑)。ソロ以外もあります」
――ひとつの作品の中でいろんな役をやるイメージでしょうか?
「そうですね」
――リストの楽曲を人前で歌われたことは?
「まだ予定曲目ですが、初めての曲が多いので、ご覧になられた方は新鮮だと思いますよ」
――城田さんが演じてきた『エリザベート』のトートや『ロミオ&ジュリエット』のロミオ役とは違う城田さんに会えるわけですね。役作りについてはいかがですか?
「作戦は何もないです。台本を読んで、歌詞の意味を考えて、この人はどういう人なのかを想像して演じるんですが、今回は初めての曲が多いので、逆にそれがいいのかなと。とても有名なミュージカル作品の曲なのでほかのキャストの方は、当然ご存じだと思うのですが、僕は、焦ってます(笑)」
――5月末にNYで稽古が行われると伺ってますが。
「そうです。キャストの方の共通語は英語。僕の英語力はその10分の1です。ほかのキャストの方が日本語で歌うこともあると思いますが、それよりも僕が英語で歌うほうが圧倒的に多いので、そういう意味でピンチです!って、いま気づきました(笑)」
――英語力がカギになりそうですね。コミュニケーションレベルの英語は?
「はい、普通にしゃべれます。単語を調べるところからはじめるとか、そういう手間はないですが、決してネイティブではないので。その曲がどういう内容なのか、比喩表現をしているのか、ストレートに歌詞のままなのか。比喩表現だったらわかならいところも出てくるだろうし、そこは怖いですね。」
――世界のトップスターたちと一緒の舞台に立つプレッシャーはありますか?
「このステージに立つということは、どこの国の人が見ても同じように、"この4人は同じレベルだね、すばらしいねこの4人"ってならないといけない使命があると思ってます。"この3人はすごいけど、なんで僕が入っているの"って思われるのは絶対免れたい。そういう意味ではプレッシャーはありますけど、それを全部はねのけて、実力でステージの上でぼくが選ばれた答えを出さなきゃいけない。」
――この舞台に立つメリットはどこだと思いますか?
ミュージカルというジャンルで、世界のトップレベルの方たちと一緒のステージに立てること、何よりもその機会をいただけたのが今回最大のメリット。あと、演出家のダニエル、音楽監督のジェイソンというすばらしい作り手とセッションができることも楽しみ。
一生に一度あるかないかですね。お客さんもこんな機会はないと思います。
だから今、本当に焦ってます(笑)」
取材:金子珠美(ぴあWeb編集部)
撮影:吉田タカユキ
【公演情報】
6月15日(土) ~ 6月23日(日) 青山劇場(東京都)
6月27日(木) ~ 6月30日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪府)
★チケット発売中!