■『ウェディング・シンガー』2013 vol.3■
井上芳雄主演のミュージカル『ウェディング・シンガー』、稽古場レポートのその2です。
今回は冒頭のシーンの稽古の模様をお送りします!
なお、作品の簡単なストーリーは「vol.1」をご参照ください。
こちらは演出の山田和也さん。
コメディ・ミュージカルを手掛けたらこの方の右に出る人はいない!
(いえ、もちろんシリアスな作品も多数手掛けていらっしゃいますが...)
その山田さんからは「明日から2幕の稽古に入るので、1幕でやったことを忘れないように、という意味も込めてアタマからやります! ちょこちょこ止めるけど、あまり細かくは返さないから。出来なくても、落ち込まないように(笑)。皆さんも確認のつもりで。...もちろん、フルパワーでやってくれてもいいよ(笑)」と前置き。
そんな前置きすらなんだかユーモラスで、みんな笑顔の稽古場なんです。
さて、冒頭のナンバーは『君の結婚式』。
これもまた、いい曲ですよね~!
オープニングにふさわしい、ワクワクするナンバーです。
山田さんの前置きに続き前奏が流れると、「イェーイ!」「ひゅーひゅー!」「ぃよいしょー!」とそこら中から掛け声が...。
みなさん、ノリがいい。
......。...よいしょ?
タイトルにもなっている「ウェディング・シンガー」は、井上芳雄さん扮する主人公・ロビーの職業です。
ウェディング・シンガー、日本人には馴染みの薄い職業ですが、要するに結婚式を盛り上げるバンドのことです。
ということでオープニングのこのシーンは、とあるカップルの結婚式。
この1曲で、「あ、ウェディング・シンガーってこういう人たちのことなんだ」と理解できる、わかりやすい構成になっています。
音楽を演奏するだけじゃなく、ちょっと司会的なこともしています。
トークも上手い井上さんにぴったり!
ロビー役、井上さん。
3度目のロビーなので、もう、水を得た魚のよう!?
アドリブも、ばしばし入れつつ。
そんな井上ロビーに「ニュー・サミー!」と紹介されたバンドメンバー、サミー役の吉野圭吾さん。
吉野さんは今回初参加なので、「ニュー」なのですね。
対してこちら、同じくバンドメンバーのジョージ=新納慎也さんは井上ロビーに「オールド・ジョージ!」と紹介されました...。
稽古場のあちこちから「オールド!?」「オールドって言った!?」とツッコミ入りまくり。
さて、その結婚式ではちょっとしたトラブルが勃発します。
三度目の余裕?
ちょっと笑いながらそのトラブルを見ている、井上ロビーと新納ジョージ。
こちらは立ち姿もイケメンなニュー・サミー、吉野さん。
井上ロビーの上手なとりなしでなんとかトラブルも収束したところで、式場のウェイトレスであるジュリアとロビーは出会います。
ジュリアが落としたお皿をロビーがナイスキャッチ。
ジュリアは高橋愛さん。
鍵盤が壊れちゃった!とジョージ。
女性的なジョージを新納さんがこれまた楽しそうに演じています。
さて、冒頭早々、ロビーとジュリアが出会ったわけですが、ふたりにはそれぞれ、別のパートナーがいます。
ジュリアの恋人は、大澄賢也さん扮するグレン。
ジュリアの同僚にして従姉のホリーが、「今日のデートできっとグレンがあなたにプロポーズしてくれるわよ!」とジュリアに。
ホリーは彩吹真央さんです。
そしてジュリアは、花嫁さんを見てうっとり。
「いつか私にも...」と結婚に憧れるナンバー『いつか』を歌います。
高橋さん扮するジュリア、ピュアそのもの!で可愛いっ!!
目なんか、キラッキラです。
...なのですが、うっとりしながら花嫁さんのベールを被っちゃったり!
新郎新婦の記念撮影にも入っちゃったり!
後ろの皆さんの呆然とした表情もイイ!!
さらにブーケまで取っちゃった!高橋さん、ニコニコ顔でとんでもない一連のことをやらかしていくのが、うまくコメディ味を出しています!
なかなかのコメディエンヌです。
本番が俄然楽しみになってきましたよ!
こちらは山田さんの演出を真剣に訊く、高橋さん。
稽古場レポ、まだ続きます~。
公演は3月1日(金)から20日(水・祝)まで東京・シアタークリエ、3月23日(土)・24日(日)に福岡・博多座、3月31日(日)に東京・日本青年館 大ホールにて。チケットは発売中です。