文学座 vol.13  from 佃典彦

祐子さま

お疲れ様です。
自分の書いた台本を観劇するのって毎回ドキドキします。
イメージ通りだったり、イメージと違っていたり、改めて気付くことも
あったり・・・。アフタートークでも話しましたが弟子の相原がギロチンを
振り上げてセリフを吐くシーンで思わず涙がホロリしてしまいました。

終わった後に飲み屋でセリフを書き足したりしちゃいましてスミマセン。
まだ旅公演もありますよね。
体調に気をつけて頑張って下さい。

しかし吉野さんのセリフの覚え方には驚きました! ※注
今、12月の自分とこの稽古に入ってるんですが、あの方法を試して
みました。案外良い気がしました。
僕は「このベンチに~」ってセリフのところに<木の葉>の絵を書きました。

自分が演出の時も本番に入ってからも稽古したりしますし、役者の時も
稽古してから本番に入りたいタイプです。

            佃典彦

※注 11月4日に行われたアフタートークの席上で、「どのようにセリフを覚えるのですか?」というお客さまからの質問に、パンジー丸山役の吉野由志子が「覚えにくいセリフの上に絵を描くんです。語呂合わせで。『気になる~』だったら『木』の絵だったり。私の台本は他人に見せられないの・・・。」という発言に、その場にいた全員が衝撃を受けていた。

☆このブログは作・佃典彦と演出・松本祐子のふたりによる往復書簡という形で書いています。

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