現在、東京・大井町の四季劇場[夏]で上演中のミュージカル『美女と野獣』。
2010年7月に開幕した今回の東京公演は、東京では12年ぶりの上演だったことに加え、新劇場のこけら落とし公演でもあり、大きな話題となりました。
約2年半、この劇場で上演を続けていますが、残念ながら2013年1月27日(日)をもって千秋楽となることが決定しています。
この夢いっぱいのミュージカルが東京で観ることができるのは、あと2ヵ月ちょっと!
ということで、げきぴあでは改めて、この作品の魅力を様々な角度から追っていこうと思います。
まず連載第一回目は、基本的なおさらいから。
●『美女と野獣』、ここがスゴイ!●
ディズニーのアニメーション映画の中でも高い人気を誇る『美女と野獣』。
これを舞台化したのは、もちろん、ディズニーです。
1994年、ディズニーが演劇ビジネスに初進出した際に選んだのがこの作品。
サプライズに満ちた大掛かりなイリュージョンを駆使し、アニメの世界を忠実に再現したこの舞台は大人気を博し、ブロードウェイの初演以来、世界各国で上演されています。
日本では1995年に初演。
東京・大阪同時ロングランという、日本の演劇史上かつてない華やかな試みで開幕しました。
以降、福岡、京都、広島、静岡、仙台、そしてまた東京と上演を重ねています。 撮影:荒井健
●ストーリー●
フランスの片田舎に父親とふたりで暮らす娘・ベルは、美しいけれど変わり者。毎日本ばかり読んでいる。町の女の子に大人気だけどうぬぼれやの男・ガストンに言い寄られているが、本の世界に憧れる彼女はまったくとりあわない。幸せだけれど少したいくつな町を出て、素敵なところへ行きたいと夢見ている。
ある日、出かけたまま戻らない父を探して、森の奥深くにあるある大きな城に迷いこむ。父モリースはその城で囚われの身になっていた。
うなり声とともに現れたその城の主は、醜い姿の野獣。
ベルは父を助けるために、身代わりとなって城に残ることを決意する...。
悲しみにくれるベルを励ましたのは、燭台や時計、ティーポットやたんすたち。実は彼らは城の召使いたち。
昔、城の主人である王子がある魔法使いに冷たいしうちをしたせいで、魔法により恐ろしい姿に変えられてしまったのと同時に、召使いたちも「もの」に姿を変えられてしまっていたのだ。
その魔法を解くには、魔女が残したバラの花が散る前に、王子が人を愛し、愛されなければならないのだが...。 撮影: 下坂敦俊
個人的な見解ですが、今でこそディズニーアニメは多彩なテーマ、切り口の作品がありますが、やっぱり王道は、白雪姫やシンデレラから連なる、プリンスとプリンセスのロマンチックな物語だと思うんです!
そんな「ド・ストレート」なディズニーの世界を味わえる、夢いっぱいのロマンチックな『美女と野獣』は、女性ならきっと、世代を問わず誰でも憧れる世界。
主人公ベルが住む家とかも、カラフルで、まさに絵本やアニメに出てくる可愛らしさです。
そして、冒頭の魔女のシーン、ラストシーンの仕掛けなど、不思議な現象を舞台上に再現した演出など、演劇的にも見どころいっぱい。もちろん男性でも楽しめますよ。
こちらは東京公演開幕の際のニュースです。振り返りにどうぞ。
【チケットぴあニュース】
東京では12年ぶりの『美女と野獣』、新劇場で華やかに開幕(2010/7/12)
公演は四季劇場[夏]にて、1月27日(日)までロングラン公演中。
チケットは発売中です。
千秋楽まで、あと75日!
(c)Disney