こんにちはこんにちは! 稽古の調子や収穫がいいと、途端に元気になる谷賢一です! 昨日の稽古はとってもよかった。僕が楽しい。何度も見てる僕が楽しいのだから、初めて見るお客様にはきっともっと楽しいはずと信じて、チクチクとブラッシュアップを続けています。
一部で大好評を頂いているこのキャスト紹介も残りあとわずか。先日お誕生日を迎えた百花亜希ちゃんを紹介するよ!
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『完全版・人間失格』出演者紹介その11:百花亜希(DULL-COLORED POP)
質問1.私の「人間失格エピソード」を教えて下さい。
そもそも人間失格なことはないなと思ってて、ダメなところも人間だなって思うんで。でもそれじゃだめだなって思って考えたんですけど、私がまだ小っちゃいときに、毛虫をよく木とか枝で叩き潰してて。毛虫って緑色の血を出すじゃないですか。あれを見るのが楽しくって。
あと、夏に海にクラゲが浮いているじゃないですか。それをボートとかに乗ってオールでクラゲを岸にあげて「切腹ジャー!!」って言って切り裂いて遊んでたんですね。
それが私の人間失格エピソードかな。
質問2.人間失格かるた。出された文字を頭文字に、カルタの文句を一つ、アドリブで作
って下さい。
[え]「絵具でしか字が書けない」
[せ]「切腹とか、しない」
[む]「無知」
質問3.原作で葉蔵たちがやっている、「アントニムごっこ」。相手の出した言葉の対義語を考える遊びです。お題を出すので、それぞれの対義語をお願いします。
Q.[役者]のアントは?
A.(新しい)人形。心がないから。役者は心だと思っています。
Q.[愛]のアントは?
A.無関心。憎らしいとかは愛情の裏返しとよく言うし、無関心が一番相手に愛を持っていないことだと思います。
Q.[教育]のアントは?
A.モンスターペアレンツ。過保護すぎて結果何にも育たなそうだから。
質問4.最後に、意気込みをお願いします!
円形でやれるという喜びもあり、またたくさんの人と一個の作品を作る楽しさを感じていて、お芝居を通じて見ている人にもその楽しさを感じてもらえたらいいなと思います。
百花亜希(DULL-COLORED POP)
[Twitter] @MomokaAki
[公式プロフィール] http://www.dcpop.org/members/momoka.html
[ブログ] http://blog.goo.ne.jp/hawaiian_aki
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ひどいですね。今までの人間失格エピソードには可愛らしさというか、それこそ人間の弱さがミチミチとあふれていましたが、子ども心のこととは言え、いたいけな生命の無慈悲な虐殺。僕もよく小さい頃は、アリん子やトンボを薬品やロケット花火を駆使してぶち殺しました。
ももちゃんこと百花亜希さんとは3年前、新宿シアターモリエールでの公演『マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人』という長たらしい噛みそうな名前のお芝居でご一緒したのがキッカケで、隙さえあればご一緒している女優さんです。子どものような純朴な心と、悪魔さながらのドロドロ緑色の謎の怨念を胸の奥に秘めて、いつも舞台上を飛び回っています。一般には後者のダークな百花を「黒百花」と呼んでいます。
と言ってもいわゆる「女優さま」みたいな、ワガママ放題好き放題、手の付けられない、ギャーギャーうるさい、自己愛性人格障害の、そういう女性ではないのが彼女の面白いところです。2時間くらいとっくり話していると、突然いきなり黒百花が一瞬だけ顔を表し、すぐにぴょこんと引っ込んでしまう。謎です。とてもよく、世間や社会とバランスをとりつつ、自分の心を飼い慣らしているひとです。
舞台上では愉快痛快ぴょんぴょんと縦横無尽に飛び回り、軽やかだけどずっしりどっしり、愛や心を運びながらうろちょろして、シリアスからおばかまで何でも必死にこなしてくれるので、実に頼もしい俳優さんです。今回もぴょんぴょんしておりますのでお楽しみに!