" 2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」"
激賞を浴びた過激なシェイクスピア作品に続き、蜷川幸雄+さいたまネクスト・シアターがついにギリシャ悲劇の傑作に挑むことが発表された。
世界のニナガワ×若手俳優が生み出す
今もっとも観るべき過激な作品!
日本を代表する世界的な演出家・蜷川幸雄。
数々の話題作を発表して来た蜷川が、近年並々ならぬ力を注ぐのが、若手俳優育成プロジェクト<さいたまネクスト・シアター>。
「公共劇場の仕事のひとつとして、無名の若手俳優に表現の場を与え、表現の力を獲得して欲しい」と願う蜷川が、2009年に彩の国さいたま芸術劇場に設立した。
無名の若手俳優とは言え、世界のニナガワの仕事に手加減はない。
その結果、第2回公演『美しきものの伝説』では第18回読売演劇大賞優秀作品賞・最優秀演出家賞を受賞。
続く第3回公演『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』でも第20回読売演劇大賞中間選考会で3部門(作品賞・演出家賞・スタッフ賞)にノミネートされるなど、演劇界でも屈指の注目を集めている。
日本の現代古典劇、シェイクスピア劇に続き、蜷川幸雄+さいたまネクスト・シアターが挑むのは、西洋演劇の源流とも言えるギリシャ悲劇を代表する傑作『オイディプス王』だ。
過激と刺激に満ちた
蜷川幸雄の新しいギリシャ悲劇が誕生!
疫病の蔓延するテーバイ。王オイディプスは神託に従い、先王殺害の犯人を捜す。だが、やがて明らかになるのは恐るべき真実だった-。実父の殺害、そして実母との姦通。この衝撃的なモチーフは今日でも数多くのバリエーションが作られていますが、『オイディプス王』こそ、その原形。ギリシャの悲劇作家ソフォクレスがオイディプス伝説を基に執筆したのが紀元前427年頃と言われているので、2400年以上に渡り、世界中の人々を惹きつけて来た物語と言えます。
蜷川が本作を手掛けるのは今回で5度目。148人のコロスを登場させた1976年の初演版、築地本願寺での大規模野外公演を行った1986年演出版、2002年演出版は、アテネ・オリンピックを記念して開催されたカルチュラル・オリンピアードに招かれ、2004年に本場アテネでの野外公演を実現しました。名実ともに蜷川の代表作と言えますが、蜷川は今回の2013年演出版を「さいたまネクスト・シアターとともに新たに作り上げる作品」と公言し、「これまでの上演で実現できなかった演出を見せる」と観客の期待を煽ります。
さいたまネクスト・シアターの前作『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』でも、自身7度目の演出でありながら、地上と地下を同時に見渡せる斬新な舞台美術と演歌歌手こまどり姉妹の登場、さらに成長著しいさいたまネクスト・シアターの渾身の演技により、世界中のどこにもない全く新しい「ハムレット」を生み出した蜷川。本作『オイディプス王』もまた、過激と刺激に満ちた作品になるのは間違いありません!
先王を殺したのは誰だ?
疫病の蔓延するテーバイ。王オイディプスは事態の解決を図るため、妻イオカステの弟クレオンをデルポイの神殿へ送り、神託を受ける。帰国したクレオンは「先王ライオスを殺した犯人を国外追放か死刑に処さない限り、テーバイの復興はない」と告げる。オイディプスは犯人を捜すことを約束し、預言者テイレシアスに意見を求める。しかし、テイレシアスは「オイディプスこそが禍の源」と告げる。オイディプスは、テイレシアスを操る裏切り者としてクレオンを非難するが、イオカステが仲裁に入り、先王は異国の森で盗賊に殺されたと告げる。オイディプスは自身の人生と先王の死に奇妙な符号があることに気づき始め、さらに「父親を殺害し、母親と交わり子どもを儲ける」という神託を過去に受けていたことを思い出す。やがてオイディプスの元にオイディプスの出生の秘密を知る者が現れる。そして世にも恐ろしい真実をオイディプスに告げる-。
■■■■■公演概要■■■■■
[公演名]さいたまネクスト・シアター第4回公演 『オイディプス王』
[演出]蜷川幸雄
[作]ソフォクレス
[出演]さいたまネクスト・シアター
[公演日程]2013年2月14日(木)から24日(日)<全13回公演>
[会場]彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター(大ホール内)
*舞台上に客席を特設するため、客席及び椅子の形状が通常とは異なります。
*客席形状が決定次第、財団ホームページにてお知らせいたします。
[料金]全席自由4000円
[前売開始]2012年11月24日(土)
チケットぴあ0570-02-9999 [Pコード424-078]
http://www.pia.jp/t/(PC&携帯)