デス電所『神様のいないシフト』チラシ制作秘話
皆さんコンバワンバ。竹内です。
今回は、『神様のいないシフト』のチラシ製作秘話についてお話しましょう。
今回のチラシイラストは見ての通り、漫画家の古泉智浩先生(http://vivaall.cocolog-nifty.com/)による描きおろしでございます。
いやー最高ですよね?もうこれだけで超面白いから芝居とか別にいいじゃん、と言う気にさえなるほどです。
そもそも僕と古泉先生の出会いはとある大喜利イベントで競演(対戦)したのがきっかけでした。
元々古泉先生の漫画の大ファンだった僕はそれだけで至福の時であり、ただ満足してその日は終っていました。
ですが、後日『ジョギリ婦人』という作品を書くときに、そのときの嬉しさが尾を引きずっていたのか、主役の夫婦の名前の姓を「古泉」と書いてしまったのでした。
書いてしまったのなら仕方がない。古泉先生にも是非芝居を観にきてもらおう!『ジョギリ婦人』は真っ当な弩ホラーだし、古泉先生もきっと気に入ってもらえるはず!と言う自分勝手な思い込みで先生に「観に来てくださいよー、名前も拝借してますし、げへへ」と、勝手に名前を使用させていただいた上にそれを事後承諾で正当化しようとしている、と取られてもおかしくないメールを古泉先生に送信。
先生からは「スケジュールが可能なら行かせていただきます」と、こちらの不躾なメールに対しても親切丁寧で極真っ当な返信。
そして先生はありがたいことにスケジュールを都合付けていただき、『ジョギリ婦人』を観に来てくださったのです。
それだけでただのファンである僕は満悦至極。多幸感に包まれていました。
そしてそのまま今回の『神様のいないシフト』のあらすじを考える毎日...。
バイトに行かない亡羊とした男が主人公で、部屋でDSばっかりやってて、彼女の事もなんかおざなりで、でも彼女には悪魔が憑いてて...うんうん、面白くなりそう。
などと考える日々。同時に、うーん、チラシの事も考えねばなあ。今回はいよいよ役者の写真使うかなあ?と、考えながら井の頭公園を横切っていた時、閃いたのです。
これ、古泉先生の描く男がぴったり合うんじゃねえ?と。
周りに起こる過酷な状況に、器が見合わなくとも必死で頑張る男。しかし完璧ではなく、言い訳や逃げ道をすぐ探してしまう...そんな主人公。
これ、古泉先生に描いてもらわなくちゃ嘘だ!
と、脳内でサイレンが大音量。興奮して周りが見えなくなりながら帰宅。
そのまま古泉先生に二度目の不躾なメール。
「今回の芝居の内容が古泉先生の世界観にぴったりなので、絵、描いて」
今思えば俺、失礼すぎるだろ。
しかし当時の自分はそんな事にも気付かず、考えていたプロットを添付し、
「こんな話なんですが、どうです?面白いでしょ?面白いと思ったら、描いて」という文章と共に送信!
不躾にも程がある。戦国時代なら属国に攻められても文句言えんぞ。
しかし、古泉先生はなんと、快くオッケーしてくれたのです!
本当に嬉しかった!同時に、本当に失礼ですみませんでした!
それで出来上がったのが、皆さんが今目にすることのできるあのイラストである。
はい、ここでもう一度。
最高!
本当にありがとうございます。
では皆さん、こんな失礼な男の書いた芝居、観に来てくださいませ。