『ルドルフ』第1回トークショーレポート

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■集中連載『ルドルフ ザ・ラスト・キス』 第12回■

7月16日、ミュージカル『ルドルフ ザ・ラスト・キス』のトークショーが行われました。
登壇者は、井上芳雄さん和音美桜さん吉沢梨絵さん
『ルドルフ』のトークショーは今回が初!
その模様をレポートいたします。Rudolf2012_1200.JPG

まずは、妻と恋人に挟まれた井上さん、「本当のルドルフだったらまったく座りたくないであろう、このふたりの間に座らせていただいて...でも普段は僕たちは仲がいいんですよ?」Rudolf2012_1201.JPG
前日・前々日が1日2回公演、そしてこの日は昼公演...で、「5連チャン」(井上さん・談)後のトークショー、とのことで、マリー役・和音さんは
「半分呆然としていますけれど、"乗り切った感"はすごくあります。トークではゆるく...(笑)お話できたら」とご挨拶。Rudolf2012_1202.JPG
ルドルフの妻・ステファニー役の吉沢さんは「私個人としては、帝国劇場の舞台に出させていただくことが初めてで、ずっと緊張していたんですけど、ようやく少し仲間の皆さんとも打ち解け(笑)、自分がどんな人かもわかってもらえたような感じです。話にあったように公演も(5回)続きましたし、いろんな意味でほっとしてます」とのこと。Rudolf2012_1203.JPG
トークショーは幕間で募った、お客さまからの質問を中心に行われました。
まず井上さんへの質問は、「階段を後ろ向きに降りたり、ローラーブレードのシーンがあったりと技術的に難しそうなシーンがたくさんありますが、一番怖いシーン、苦労したシーンは?」というもの。

話の中で、ローラーブレードのシーン、、ローラーブレードのシーンと繰り返し出てきて、まず井上さん、「(あそこは)アイススケートという「体」でのローラーブレードですけどね」と念押し(笑)。

で、その「アイススケートの」シーンは、やはり大変だった、とのこと。(げきぴあではそのシーンの稽古場レポを掲載していますよ!)
「どんどんローラーブレードのことが嫌いになりましたね(笑)。なかなかうまくならないし。僕も一応主役やらせてもらっているから、主役の権限でこのシーンなくしてもらえないかなと思ったんですが(笑)そういうわけにもいかず...。でもあのシーンが面白い、やっぱりスピード感が違うと言ってくださるお客さまが多いので、それだけを頼りに毎日戦っています。(やっている最中は)祈ってるだけです。このシーンが早く無事に終わりますようにって。たぶん千穐楽の日は、あのシーンが終わったあと、ちょっと泣いてると思います(笑)」と井上さん。


そして和音さんも「(スケート靴を)履く時点からね...」とため息。

井上さんも「そうなんですよ、なんで舞台上で履かされてるのか。(舞台袖に)引っ込ませてくれよって。デヴィッド・ルヴォー、素晴らしい演出家なんですがそこだけ(不満)...。すごい楽しいシーンなので、顔は笑ってるんですけどこんな(必死な)かんじ。一度なんて、(靴を)左右間違えて履いて、もう今日はだめだなって思いました...」と苦労を話していました。Rudolf2012_1204.JPG
和音さんと吉沢さんには、「一番幸せだと思うシーン、一番辛いと思うシーンは?」という質問。

和音さんは「ローラーブレードのシーンを乗り越えて(笑)、最後に一緒に死ねるところ。苦しい場面が続くので、ようやく...という感じで、気持ちの上ではそこが幸せです」とのこと。

吉沢さんは「最後のシーン、(ステファニーがふたりの死を)見届けているという演出は悲しいんですが、すべてにおいて美しいというか。実る愛と実らない愛があって燃える愛、みたいな、そういう部分をステファニーが担っているのかなと思って愛しいシーンです。でもすごくステファニーというのは賢い女性で、ウィットに富んだ言葉(を使う)とすごく演出家が言っていたんですが、最後にマリーと教会で会うシーンで、「彼があなたをとても愛しているから」というセリフがあるんです。これがたぶん一番辛い。でもステファニーのすべてを象徴しているようで...彼を渡すわ、というような言葉にも聴こえるし、負けを認めているような認めていないような、奥行きがすごいある言葉で、それが言えるのは役者としては幸せだなと思います。ステファニーはたぶん辛いとは思いますが」と語っていました。

ちなみにこの教会のシーンについては、吉沢さんは「(マリーとステファニーは、ルドルフを)愛してる、ということは一緒だった。その愛をうまく表現できなかった人と、表現できた人ということ。この教会のシーンの演出が素晴らしかったんですが、ステファニーは彼の癖とかをマリーに教える作業をするんですけれど、それが、次の人へのバトンタッチのようにも見えてしまうような不思議な感覚がして、それがすごく良かったと稽古の時に(ルヴォーが)言ってくれて。ウィットに富んだ会話も出来るふたりだし、違う出会いをしていたら、もしかしたら仲良くできたのかもしれないと思うんです」とも話していました。

和音さんも「本当にそのとおりで、愛していることが(マリーとステファニーの)すべての一致点で、その表れ方だけですよね」と同意していました。Rudolf2012_1205.JPGちなみに井上さんは「僕は何を言われても責められてるような気がする(笑)。ステファニーとは幸せなシーンがひとつもない。ルドルフが唯一ステファニーに優しいのは、(冒頭で)銃で自殺してしまった女の人の後のシーンで、スローモーションの中少しだけステファニーをかばうんです。あそこがMAXでステファニーに優しい(笑)」とのことです(笑)。
そのシーン、これから舞台をご覧になる方はぜひ注目を!



また、「ルドルフとマリーが歌う『それ以上の...』というナンバーで、目のあたり(井上さん曰く「おでこですね!」とのこと)に手をやる振りの意味を教えてください」という質問も。

なんとこのシーン、「あれは実は僕たちが振付けてるんです」(井上)だそうです!
そうなんですね~!

とりあえず動いてみて、それはいいね、じゃあこうしてみようか、とふたりの動きを組み合わせて作り上げたそう。
件の振りは「あれはどっちが最初にやったんだっけ?...僕!?」という井上さんでしたが、「日本人がやると「あちゃー!」みたいに見えますが、僕の中ではたぶんこういうことだと思うんですけど...」
こういうこと↓Rudolf2012_12a.JPG「...それが片手になっただけだと思います」
片手になりました↓Rudolf2012_12b.JPG「言葉でいうとこの意味です!というのはないんですが。でもなんか、印象に残ってくださったってことは、きっと何かひっかかったってことだから(嬉しい)」と井上さん。
和音さんも「(ふたりの動きがシンクロするのは)場所が違っても思いが一緒だとか、です」
そして井上さんが「そうですね。全然違うところにいるふたりだけど、もしかしたらそういうこともありうるかもしれない。気持ちがシンクロしているということだと思います...でも僕、(このポーズを)分でやってて好きなの。(細かい解釈は)皆さんにまかせます!」とまとめていました。Rudolf2012_12c.JPG
ほかにも、歌い上げるナンバーの多いワイルドホーンの音楽について、「ルヴォーが必ず歌に必然性をはっきり作ってくれるので、今から歌いますというよりは、気付いたら歌ってましたという流れなので、「ワイルドホーンの歌って大変」とかはあまり感じなかった」(井上)、「私も歌がお芝居の延長でしかなかったので、大変という自覚はなかった。逆に他の方が歌っているのを聴いて、ああいい曲だな、すごい歌い上げてるなと思います」(和音)というような話も。

ちなみにマリーの一幕ラストのビッグナンバー『二人を信じて』では、マリーはルドルフに抱きかかえられた状態で歌っていますが、井上さんは和音さんを「ここで持ち上げてって言われて、またまたー、と。最初は冗談だと思った」そうです...。

そしてとっても力強いソロナンバー『それは私だけ!』がある吉沢さんは、稽古場で続けて3回・4回と続けて歌ったときはさすがにへろへろになったそう。「日本的な歌じゃないなって気はする。不思議な歌ですよね。負けて、しおらしく泣きながら歌うんじゃなく、フラれたのに怒って"あなたの妻は私だけよ!"って歌うっていうのが...。私の中にも新しい面が出てきて、新鮮でした」と話していました。Rudolf2012_1206.JPG最後に、吉沢さんが「本当に私にとって新しい経験がたくさん出来ています。何よりデヴィッド・ルヴォーさんの演出で、帝国劇場で、芳雄君と和音ちゃんが主役で、わたしがそこに出させてもらっていることを幸せに感じています。デヴィッドさんの演出は観て頂いたとおり本当に素晴らしくて、考えてみたら、彼の演出作品を普通に観ようとと思ったら、イギリス行きの航空券を買い...相当のお金がかかると思うんです(笑)。なおかつ日本語で観られるというのはとっても幸せなことなんじゃないかなと。そういう幸せな舞台に出ていることはすごく幸福だなと思っています」

和音さんが「デヴィッド・ルヴォーという素晴らしい演出家のもと、この作品に携われて、まだちょっと夢の中なんじゃないかなという気持ちも若干あるのですが...。初日が迎えられるか正直どきどきして、本当に初日が全部通せて終わったときに涙してしまって、それくらい、稽古も充実していたし、すべてが整った状態で舞台に出れる幸せを感じました。これだけセットもお衣裳も美しく、素敵な空間の中で皆さんに観ていただけることを感謝しています。気に入っていただければ、また観に来てください」

井上さんが「今日はふたりに挟まれると言葉が出ないなってルドルフとしては思いました(笑)。ぱっと見、すごく辛い立場のふたりが、そこまでいろんなことを考えて僕を...あ、僕じゃなくてルドルフを(笑)、思ってくださっているんだなと。ルドルフは自分ではすごくがんじがらめで辛い人生だと思ってると思いますが、ふたりにこんなに愛されて、ここにはいませんがミッツィーという娼婦とも親しい関係だったし、ラリッシュともとても信頼しあっていたし、たくさんの人に愛されていたんだな、幸せな人だったのかもなと改めて思いました。...あんなに悩まなくてもよかったじゃん、という気もしました(笑)。僕もこのルヴォー版の『ルドルフ』をウィーンで観て、すごいな、これを日本でできたらすごいな、と思ってたんですが、実現したのがこの舞台です。僕が大好きでやってる舞台のひとつの理想の形、こんな風にミュージカルできたらいいなって思っていたたくさんのことがここの舞台の上に詰まっていて、毎日幸せだなと思っています。でも僕たちだけでここでやっていても、お客さんに観ていただかないとしょうがないので、ぜひまた来ていただければと思います」
とそれぞれご挨拶して、トークショーは終了しました。

井上さんのツッコミ体質な面白トークももちろんですが、キャラクターの心情など深い部分も聞くことができて、まさに「作品が一層楽しめる」トークショーでした!


ちなみのこの日の公演、11月に韓国で上演される『ルドルフ』でルドルフ役を演じるパク・ウンテさん(『エリザベート』ではルキーニを演じています!)が来場。井上さんとのツーショット写真をいただきましたのでおまけでどうぞ!Rudolf2012_12d.jpg公演は7月29日(日)まで、東京・帝国劇場にて行われます。
チケットはチケットぴあにて発売中です!

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