『カム・フライ・アウェイ』完全ナビ! vol.15

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●もうすぐ開幕!●

来日公演の開幕までついに1週間を切りました! あらためて『カム・フライ・アウェイ』の基本に立ち返る意味も込めて、4/18に「@ぴあ」から配信したニュース記事を転載いたします。観劇に向けて、気持ちを高めていきましょう!


シナトラの未発表音源も使用! 『カム・フライ・アウェイ』は何がすごいか

アメリカのポピュラー音楽やジャズに馴染みのある人ならば、きっと興奮せずにはいられない。耳に心地良く、目に鮮やかで、胸に残る。懐かしくも新しい、ブロードウェイ・ミュージカル。今夏予定されている日本初上陸を前に、『カム・フライ・アウェイ』の魅力を探った。

取材に訪れた先は、全米ツアーの公演地であるケンタッキー州のレキシントンだ。歴史あるオペラハウスは、話題作を心待ちにしていた人々の熱気に満ちていた。やがて照明の落とさた客席が、ひとつの声で、一瞬にして静まりかえる。フランク・シナトラの歌ばかりを使用したダンス・ミュージカルだという事前情報がありながら、いきなり脳天を直撃されたような感覚を引き起こした曲は、ア・カペラによる『Stardust』。そのビロードのような質感の声に誘われて観客がトリップした先は、都会のナイトクラブだった。熱々の恋人たちや、倦怠期のカップル、恋人のいないオクテの若者まで、男女8人がひと夜のうちに繰り広げる恋の駆け引き。基礎からテクニックを身につけた腕利きのダンサーたちが、それを演じている。複雑に入り乱れる感情をセリフなしで表現する彼らのパフォーマンスは、アクロバティックでありながらデリケートで美しい。男女の機微を描いた『Luck be a Lady』『Fly Me to the Moon』などの歌の世界が、各場面の様子と絶妙にマッチする。

cfa_1_350.jpg(C)Jun Wajda

世界的振付家であるトワイラ・サープが本作を発表したのは、2009年のこと。彼女は以前にも、ビリー・ジョエルの楽曲を使った『Movin' Out』(2002)、ボブ・ディランをフィーチャーした『The Times They Are A-Changin'』(2006)を手がけている。先のふたりはシンガー・ソングライターであり、楽曲の世界観に一貫性があるが、歌手専業のシナトラは事情が違う。音楽に造詣の深いサープがそれでもなおシナトラにこだわった訳はどこにあるのか、話を訊いた。

「シナトラは、リズム感やフレージングが素晴らしいし、詞のドラマ性を見事に表現した人。彼が歌うと、ポップソングがアリアのように劇的に聞こえるんです。作詞作曲が彼でなくても、そこにはいつもシナトラの主張があり、意志があり、真意があります。この舞台では、そんな彼が生前に録音した1000曲以上の中から、最高のパフォーマンスを選び、未発表音源も使用しています。たとえば、『Stardust』はオーケストラと一緒に録音されたものだったのですが、それに手を入れてア・カペラに加工したんです。彼の娘のナンシーは、『カム・フライ・アウェイ』が開幕したときにこれを聴いて、感激で泣き出してしまいました。シナトラのア・カペラを聴いたのは初めてだったんですって」

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