今年の『ブラスト!』には日本人キャストが3名も出演!
2003年の日本初演時から活躍してきた石川直さんに加え、昨年の新カンパニーオーディションに合格したカラー・ガード(ダンサー)の和田拓也とトランペット奏者の米所裕夢さんが、ステージで魅せます。そこで新メンバーとなったお二人にカンパニーに入るまでの経緯から日本ツアーの見どころまで、さまざまな話しをうかがいました!
―『ブラスト!』のオーディションを受けようと思ったきっかけは?
和田:3年ぶりに日本ツアーがあること知人からを聞き、チャンスがあるならと思い受けました。
米所:僕は、打楽器と金管楽器で構成された伝統的なドラム・コーを勉強しにアメリカに行きたいと思い、お金を貯めていた時にこの話しを聞きました。オーディションは、自身の演奏をビデオで送るだけだったので、だめもとで送ってみました。
―合格の連絡が来たときの気持ちはいかがでしたか?
和田:すごく嬉しかったのですが、合格の連絡をいただいた時点では信じられなくて。もしかしてこれはドッキリじゃないかと疑ってしまいました(笑)
米所:合格が決まって2週間後に渡米だったので、実感する間もなかったです。正直今でも信じられないくらいです(笑)
―渡米後はどんなスケジュールをこなされていたのですか?
和田:渡米後は、アメリカツアーのキャストに加わって、稽古に参加しました。2週間稽古した後にステージ上でのリハーサルを行い、8週間後にはアメリカツアーが始まるという慌ただしさでしたね。
―『ブラスト!』の稽古に参加して感じたことはありますか?
米所:クオリティの高さとスピード感です。稽古も基礎ができているのは当たり前でした。いきなり曲合わせから始まって、ある程度固まったらすぐ動きも加えてというハイペースに最初はついていけませんでした。さらに英語という言葉の壁もあり、教わったトランペットの技術でも、余計難しく考えてしまうなんて事もありました。
和田:僕も同じですね。やっぱりレベルが高いんです。制作サイドから求められるのは、最高のパフォーマンスですから。
―『ブラスト!』のキャストになって改めて実感したことはありますか?
和田:プロが行うエンタテインメントだということです。また、僕は過去アメリカで大会に出ていた経験が何度もありますが、すぐ結果が伴う大会とショーは違うもの。お客様の反応がゴールなんですけど、それでも今日より明日と、より質の高いパフォーマンスを演じなければならないし、そのゴール地点が見いだせなく...。それでも日本ツアーで、一公演一公演経験していけば、その不安も少しずつ解消されると思っています。
米所:僕は客席から見た『ブラスト!』と舞台上では大違いということ。みんな楽しそうに演じているのですが、本当はハードでしんどいです(笑)そのハードさの中である一定の音程をできるだけ長く合わせるロングトーンなどは、できて当たり前だったので苦労しました。それほどに、奏者のレベルも高く優秀なキャストが揃っているのだと実感しました。
―いよいよ日本ツアーが始まりますね。今回は47都道府県をまわるということですが、どのような気分ですか。
和田:本当に楽しみです! 今から武者震いするというか、気分が高まるというか。また、公演数が多ければ多いほど、全国の皆さんに『ブラスト!』を観てもらう機会が増えるので嬉しいです。
米所:昨年10月に帰国してから少し時間が経っているので、ちょっと不安ですが、頑張ります。それに日本のいろいろな都市に行けるのが楽しみです。
―最後に『ブラスト!』の魅力を教えてください!
和田:深い青ならしっとりとした曲という風に、青や赤、緑などの色のイメージに合わせて曲が選ばれていて、ラテンやブルース、ジャスといったさまざまなジャンルの音楽が楽しめるところです。さらに表現が楽器だけでなく、全身を使ったドラマチックなパフォーマンスも楽しめるのも魅力のひとつですね。他にもいっぱいありすぎて...(笑)
米所:日本のマーチングでは金管楽器の演奏者は帽子を深く被って表情が見えないのですが、『ブラスト!』では、顔の表情も豊かに表現しているので、そこを見てほしいです。
―お二人の担当の見どころを教えてください。
和田:ポールに旗のついたフラッグや木で作った銃、剣などをバトンのように回したり投げたりするので、視覚的にとても華やかだと思います。曲ごとにフラッグや銃、剣のカラーが違っていて、例えば情熱的な曲なら一斉に赤のフラッグを開かれるといった、ビジュアルが直感的に楽しめるのが見どころです。
米所:アメリカ民謡の「藁の中の七面鳥」などのナンバーを披露するグリーンがテーマのシーンは金管楽器の聴かせどころです。僕が演奏するトランペットもそう。絶対見逃さないで欲しいです。
―『ブラスト!』初参加のおふたりですが、先輩の石川直さんに聞いてみたい事はありますか?
和田:仕事ではこのタフなツアーをどう乗り越えたのか、緊張しないコツ、精神的なコントロールの仕方などを聞きたいです。それとプライベートでは、どこのご飯が美味しかったなど、たくさん聞いていきたいです。
米所:最近、直さんとご一緒することがあって、本番のモチベーションの上げ方についてアドバイスをいただきました。中でもオンとオフの切り替えをするのが大事、と聞いたので、僕もやってみようと思っています。
―最後に『ブラスト!』を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
和田:音楽と色彩で構成した『ブラスト!』は、言葉がない分とても観やすいエンタテインメントショーになっています。久しぶりの日本ツアーを待っていた方も、初めての方も直感的に何かを感じとっていただけると思っていますので、ぜひ『ブラスト!』を観てそれを感じ取ってください。
米所:実は僕、『ブラスト!』のキャストで最年少の20歳なんです。同世代の人が僕のパフォーマンスを見て勇気づけられるようにベストを尽くしますので、ぜひ観に来てください!