『ルドルフ ザ・ラスト・キス』連載、前回に続き「衣裳合わせ」レポートをお届けします。
今回は主人公・ルドルフ役の井上芳雄さんをはじめとする男性陣の衣裳合わせです。
井上芳雄さん。
"ミュージカル界のプリンス"の称号にぴったりの姿です...♪
女性キャストの衣裳合わせは女性スタッフばかりでしたが、男性陣の衣裳を縫製する衣裳スタッフさんは、男性スタッフが多いです。
しかもピシッとスーツを身に着けていたりして。
テーラーさんって感じ。
そんな職人さんが作る衣裳は、仮縫いの段階でもわかる仕立ての良さ。
形がキレイ!
生地もキレイ!
オーダーメイドですもんねー。
そして前回のレポートでも書きましたが、前田文子さんのデザインする衣裳は、歴史モノ&コスチュームプレイでもゴテっとならずスタイリッシュなので、いまの時代でもちょっとしたパーティとかに着ていけそうなスマートさです。素敵。
男性陣の衣裳は手直しポイントもさほど多くなく、どんどん進んでいきます。
こちらは「少しだけキツそうに見える、基本的にこれでいいので、大きくするんじゃなくて少しゆとりを」というとっても細かな指摘で外された袖。
あと、ルドルフといえば軍服ですね!
白い軍服の井上さんに目線いただきました!
カツラを着けると、こうなりました。
この髪型だと一段と王子っぷりが上がりますね、井上さん。この白い軍服は、舞台のシーンにあわせて、ポケットを付けることに。
どういう使われ方をするのかまだ未確定のため、前田さんは「じゃあ、ここと、ここと、この内側と、ここと、それからここに付けましょう!」と5ヵ所くらいポケット追加指示。
それだけあれば、どんな演出にも対応できそうです...!
しばらくして演出のルヴォーもやってきました。
今回、ルヴォーが最もこだわっていたのはとある衣裳の生地の色。
稽古場だけでなく、色んな明かりの下でどう見えるのかを試すために、屋外に出たりもしていました。
こちら↓、当然井上さんもいらっしゃいますが...そんな事情でまだ変わる可能性アリの衣裳のため、ここでのご披露は見送りです!本番舞台で観てくださいね。
こちらの衣裳はポスターでも着用している軍服。
それにしても井上さん、頭小さくてスタイル良いです~。
お次は、ターフェ役の坂元健児さん。坂元さんは、カツラにするか地毛でいくかをヘアメイクの野澤さんと相談。
いったん地毛でルヴォーの前で披露。
ルヴォーも、「もう少し髪を切れば、ロマンチックさがなくなって強い感じが出るね」ということで、どうやら坂元さんは地毛でいく...のかな?という展開になっていました。
そんな坂元さん、カメラ向けたらこんなおちゃめな顔に!サービスショットありがとうございます!
でもターフェ首相、三枚目キャラじゃないんですけど...。
冷徹なキャラクターですけど...!
読者の皆さまに誤解されないよう、真面目な顔のターフェさんもどうぞ。
前田さんとルヴォーの間では、タイの色を何色にするかが話し合われていました。
タイを手にルヴォーも思案...?「厳粛な感じはほしいですよね」とルヴォー。
結局、一番最初に前田さんが提案したものがBESTだったようで、「最初から正解が出てるならそう言ってください(笑)」と前田さんを責めるフリをするルヴォーでした。
そしてこちらは皇帝フランツ・ヨーゼフの村井國夫さん。
厳しいお顔ですが...
実は気さくな方です。
前田さんやルヴォーともツーカー?
「ちょっとこれ、丈が長くない~?」等々、気軽な口調でスタッフさんと話していました。
衣裳の調整はあっという間にまとまった村井さんですが、カツラとヒゲをどうするか、を念入りに相談していました。特にヒゲをどうするか...村井さんもヒゲを生やしておられますが、それを生かすか、付けヒゲにするか?
今に伝わる写真や肖像画では、実在のフランツはとても立派な口髭が生えています。
「その印象は(見る人にも)ありますよね」とルヴォー。
ただ、リアルを追求すると、あまりに実在のフランツが立派なヒゲを蓄えているため、「間違った方向で芝居じみてしまいそうだな」と村井さん。
いったん、野澤さんが村井さんに頬髯をつけましたが、、、本番ではどうなるのでしょう?しかし村井フランツ、ダンディですね~!
以上、衣裳合わせレポートでした。
女性陣同様、ここでご紹介していない衣裳もまだまだ素敵なものがありますので、お楽しみに。
公演は7月5日(木)から29日(日)まで、東京・帝国劇場にて行われます。
チケットはチケットぴあにて発売中!