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作者チェーホフが"喜劇"として書いたにも関わらず、"笑える『桜の園』"にはめったにお目にかかれない。そこで、喜劇の第一人者・三谷幸喜の出番となったわけです。
演出中の三谷さんです。胸につけているゼッケンが目を引きますよね。これ実は、ロシアの人名に皆なじみがないことから、早くお互いの役名を覚えられるように編み出された技なんです。三谷さんの胸には、アントン・チェーホフの"アントン"と書かれています。
この物語のキーパーソンふたり、"桜の園"の女地主・ラネーフスカヤを演じる浅丘ルリ子さんと、成り上がりの実業家・ロパーヒンを演じる市川しんぺーさんです。猫のホテルをよく知る小劇場ファンにとっては、思わず身を乗り出してしまいそうなツーショットに違いありません。浅丘さんは、稽古着として、役のイメージにあった私物のドレスを着用しているんです。大女優のオーラが輝いていました。
ラネーフスカヤの養女・ワーリャを演じる神野三鈴さんです。井上ひさし作品など数々の舞台で印象的な演技を見せてきた神野さんが、三谷ワールドに初めて挑みます。
左が、ラネーフスカヤの娘・アーニャを演じる大和田美帆さん。右の藤井隆さんは、アーニャに思いを寄せる学生トロフィーモフを演じます。
家庭教師シャルロッタを演じる青木さやかさん。登場するたびに笑いをかっさらいます。"喜劇"として成立させるには、欠かせない存在です。
小間使いのドゥニャーシャには、瀬戸カトリーヌさん。『彦馬がゆく』『オケピ!』『恐れを知らぬ川上音二郎一座』に出演した三谷組の常連です。
左が"桜の園"の事務員・エピホードフを演じる高木渉さん。声優として幅広く活躍する高木さんは、三谷さんが脚本を手がけたNHK連続人形活劇『新・三銃士』でポルトスの声を担当していました。ヤーシャに扮する迫田孝也さん(中央)は、映画『マジックアワー』『ステキな金縛り』で三谷作品を経験しています。
地主のピーシクを演じる阿南健治さんは、かつて東京サンシャインボーイズで三谷さんと活動を共にした仲。演出家の細かい指示に即座に応えられる反射神経は、さすがです。
藤木孝さんは、ラネーフスカヤの兄・ガーエフを演じます。ミュージカルの経験も藤木さんは、圧倒的な存在感で視線を引きつけます。
この座組の最年長は、"桜の園"の従僕・フィールスを演じる江幡高志さん。時代劇や刑事モノの犯人役など"小悪党"を数多く演じてきた、芸歴60年(!)の大ベテランです。三谷作品では、映画『みんなのいえ』に出演しています。
というわけで、出演者は総勢12人。稽古を見ていて、声の美しい人が多いという印象を受けました。笑いにとって、声は重要です。間の取り方や、身体の動きによって生じる笑いもありますが、声のトーンひとつでおかしさが倍増するケースも少なくありません。マエストロ三谷のもと、音色の違う12の楽器が、どんな演奏を繰り広げ、それが観客のどんな反応を引き出すのか。喜劇『桜の園』の誕生を待ちたいと思います。
作者チェーホフが"喜劇"として書いたにも関わらず、"笑える『桜の園』"にはめったにお目にかかれない。そこで、喜劇の第一人者・三谷幸喜の出番となったわけです。
演出中の三谷さんです。胸につけているゼッケンが目を引きますよね。これ実は、ロシアの人名に皆なじみがないことから、早くお互いの役名を覚えられるように編み出された技なんです。三谷さんの胸には、アントン・チェーホフの"アントン"と書かれています。
この物語のキーパーソンふたり、"桜の園"の女地主・ラネーフスカヤを演じる浅丘ルリ子さんと、成り上がりの実業家・ロパーヒンを演じる市川しんぺーさんです。猫のホテルをよく知る小劇場ファンにとっては、思わず身を乗り出してしまいそうなツーショットに違いありません。浅丘さんは、稽古着として、役のイメージにあった私物のドレスを着用しているんです。大女優のオーラが輝いていました。
ラネーフスカヤの養女・ワーリャを演じる神野三鈴さんです。井上ひさし作品など数々の舞台で印象的な演技を見せてきた神野さんが、三谷ワールドに初めて挑みます。
左が、ラネーフスカヤの娘・アーニャを演じる大和田美帆さん。右の藤井隆さんは、アーニャに思いを寄せる学生トロフィーモフを演じます。
家庭教師シャルロッタを演じる青木さやかさん。登場するたびに笑いをかっさらいます。"喜劇"として成立させるには、欠かせない存在です。
小間使いのドゥニャーシャには、瀬戸カトリーヌさん。『彦馬がゆく』『オケピ!』『恐れを知らぬ川上音二郎一座』に出演した三谷組の常連です。
左が"桜の園"の事務員・エピホードフを演じる高木渉さん。声優として幅広く活躍する高木さんは、三谷さんが脚本を手がけたNHK連続人形活劇『新・三銃士』でポルトスの声を担当していました。ヤーシャに扮する迫田孝也さん(中央)は、映画『マジックアワー』『ステキな金縛り』で三谷作品を経験しています。
地主のピーシクを演じる阿南健治さんは、かつて東京サンシャインボーイズで三谷さんと活動を共にした仲。演出家の細かい指示に即座に応えられる反射神経は、さすがです。
藤木孝さんは、ラネーフスカヤの兄・ガーエフを演じます。ミュージカルの経験も藤木さんは、圧倒的な存在感で視線を引きつけます。
この座組の最年長は、"桜の園"の従僕・フィールスを演じる江幡高志さん。時代劇や刑事モノの犯人役など"小悪党"を数多く演じてきた、芸歴60年(!)の大ベテランです。三谷作品では、映画『みんなのいえ』に出演しています。
というわけで、出演者は総勢12人。稽古を見ていて、声の美しい人が多いという印象を受けました。笑いにとって、声は重要です。間の取り方や、身体の動きによって生じる笑いもありますが、声のトーンひとつでおかしさが倍増するケースも少なくありません。マエストロ三谷のもと、音色の違う12の楽器が、どんな演奏を繰り広げ、それが観客のどんな反応を引き出すのか。喜劇『桜の園』の誕生を待ちたいと思います。