SHOW-ism Ⅳ『TATTOO 14』稽古場より part2

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5月某日、またまた「SHOW-ism IV『TATTOO 14』」の稽古場に伺ってまいりました。
元宝塚トップスター水夏希さんはじめ、個性豊かな女性7名によるミュージカル・ショー。
さらに日替わりで、これまでのSHOW-ismシリーズに出演したアーティストがゲスト出演します。

SHOW-ismとは?
などの簡単な説明は前回のレポートをご覧ください。
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このシリーズでは、有名なミュージカルナンバーなどを数珠繋ぎで見せていく作品もありましたが、今回はストーリーもしっかりとあって、ミュージカル要素が強くなる...のかな?という印象。
ただしもちろんショー要素は満載、さらに会場はSHIBUYA-AXとライブ会場なので、いつも以上に盛り上がること必至です!
この日の稽古は、ピアノを囲んでの歌稽古からスタート。
前回の取材時には残念ながら欠席だった保坂知寿さんもいらっしゃいます。
水さんはもちろん、四季で長年看板女優だった保坂さん、数々のミュージカルで迫力ある歌声を披露しているシルビア・グラブさん、ブロードウェイで活躍している高良結香さんetc...と、実力派揃い。
その個性がぶつかりあって、この時点ですでに迫力&美しいコーラスワークが響いていたのですが、
演出の小林香さんからは「美しすぎる」「その言葉はもっと言い捨てるように」等々の指示が入っていきます。TATTOO 14_203.JPG
余談ですが稽古場は元・小学校の体育館。
床の感じ、天井の高さ、ステージには真紅の緞帳、なんだかちょっとノスタルジックな気分に...。


さて、続いてお稽古は冒頭早々のシーン。
孤児育ち、血の繋がらない7人姉妹によるショー・カンパニー「TATTOO 14」。
4年前にショー・コンテストの本選出場間近で、次女・ビーが起こしたある事件のために自然消滅していた彼女らが再度集まり、コンテストを目指す道のりを描く物語ですが、
ここでは姉妹たちの出会いやそれぞれの性格が歌とダンスの中、テンポよく語られていきます。


長女は保坂さん演じるラム。
前回取材時には直前まで別の舞台に出演していたためいらっしゃらなかった保坂さん。
稽古もあとから合流された保坂さんはどんどんまわりに声をかけて、疑問点を解消していきます。
その保坂さんの積極的な姿勢が、稽古場に活気を生み出しているようでした。
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次女は水さん扮するビー。
水さん、とにかくカッコいい!
すべてのポーズがキマっています。
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三女ローズはシルビア・グラブさん。
怖い役から優雅な役まで、とても幅の広いキャラクターを演じている女優さんですが、今回のローズは名前のとおり、女性らしい感じでしょうか?
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こちらの振付も、身体のラインが綺麗な柔らかい印象。
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四女オーロラは高良結香さん。
先日は稽古に合流したばかりでダンスに苦労していた高良さんですが、この日はもうバッチリ!
水さんからは「ダンスキャプテン!」と呼ばれ、振付の質問がされていましたよ。
高良さん、たしか2009年来日版の「RENT」でもダンスキャプテンでしたよね。
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五女ジンジャーに扮するのは今枝珠美さん。
前回、「今枝珠美とはどこのどいつだと思われている方がたくさんいると思うんですが...」と自ら仰っていた今枝さんですが、プロのダンサーとして様々なアーティストのPVやTV、ライブに出演しています。今井翼のライブツアーの振付も手掛けたとか。
その経歴を訊いてさもありなん、と思うカッコよさ。隙がない感じ!TATTOO 14_211.JPG
六女のキャンディはMizさん。
今年1月に上演された『アイ・ガット・マーマン』で、オリジナルではあの中島啓江さんが演じているポジションをパワフルに演じたのも印象的でした。
「TATTOO 14」でもひと一倍パワフルで、作品の爆弾になりそう!?
稽古場でもMizさんはよく笑っていて、とってもキュートでした。
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七女ファーファを演じるのはJenniferさん。
「RENT」ミミをはじめ、「レ・ミゼラブル」エポニーヌ、「ダンス オブ ヴァンパイア」マグダなど次々とミュージカルで大役を務めています。
今回のJenniferさんは末っ子らしい、甘えんぼでふわっとした感じ。
ファーファ、という名前がぴったり。
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冒頭早々のこのシーンでは、そんな姉妹たちが一列に並んでの自己紹介ならぬ他己紹介?
歌舞伎の「連ね」にもちょっと通じるような粋なシーンです。
曲の中でどんどん紹介されていくのですが、よく聴くと、その人らしいフレーズが音楽の中にあったりして(たとえば「南米気質」というラムにはラテンのメロディ、など)凝っています。
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そんな姉妹たちをまとめていく小林香さんは、どちらかというと淡々とポイントを押さえていくような演出です。
そしてやはり女性目線ですね。
椅子をスライドさせて置くのか持ち上げて移動させるのか、またそのタイミングは2拍目で揃えるか3拍目で揃えるか。
目線をどこに置くのか。
こだわる部分はとことんこだわる。
そしてそのこだわったポイントがカッチリはまると、「なるほど絶対こっちの方がカッコよくなった!」とテンションがあがってしまうような見え方になるのです。


その後、コートを着けての練習も。
姉妹たち、一段とまたカッコよくなりました。
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公演は5月17日(木)・18日(金)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、5月21日(月)から25日(金)まで、東京・SHIBUYA-AXにて行われます!

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