地球ゴージャスの新作舞台『海盗セブン』稽古場レポート、その第三弾をお届けします。キャストそれぞれをフィーチャーしたダンス・ナンバーの確認を終え、休憩に入ったところで岸谷五朗さんが口を開き...ってところまでが第二弾レポートでした。さあ、はたして岸谷さんの衝撃の発言とは!?
「今からすごい怖いことを言います。10分後に、通します!」
オオ~!という皆さんのリアクションから察するに、どうやら初めての通し稽古が始まるようです。
その10分の休憩時間にも、岸谷さんは俳優さんの間を動き回って立ち位置などをしっかりと確認。
演出助手の方から「5分前です!」の声がかかった時、「緊張するぅ~」とつぶやいていたのは折井理子さんでした。
その向こうでは三浦春馬さんが同世代の男性キャストたちと朗らかに談笑中。なかなか余裕の表情ですね~。
「いきましょうか? 大丈夫? 絶対にケガをしないようにね!」の岸谷さんの言葉で、いよいよ通し稽古がスタート。
オープニングの音楽を聴きながら、体をバウンズさせてノリノリでみつめる岸谷さん。
まず始まったのは......と書きたいところですがここでストップ。
シーンの流れなどはもちろんシークレットでございます。
ランダムに取材陣の印象に残ったポイントなどをご紹介すると、まず、さすがの30人越えの群舞は迫力満点!
そして美声の持ち主、施鐘泰(JONTE)さんはあるモノを抱えて登場、その飄々とした存在感が周囲の笑いを誘います。
緊張していたはずの折井さんは堂々とした演技で、最前の演出席でみつめる岸谷さんの間近まで迫っていました。
その破壊的な!?表情に岸谷さんも爆笑!
『レ・ミゼラブル』のコゼットがまさかの...!という折井さんの大変身も、ぜひ本番舞台で確かめていただきたいものです。
また、藤林美沙さんの見せ場は○○○ダンス。
男性キャスト陣を従えての軽やかなステップに注目です。
稽古といいながらもキャスト全員が全力疾走を見せる通し稽古では、途中で舞台上の小道具が倒れるハプニングも発生します。
大きな音にビックリしていると、すかさず寺脇さんが「大丈夫~? 気をつけてね~。いろんなことがあるからね~」とアドリブの台詞でつなげて空気を一変し、稽古を続行。
さすが頼れるムード・メーカーですね。
この舞台、とにかくスピーディーでオシャレ!
魅力的な俳優さんが次から次へと登場し、それぞれの見せ場もタップリで視線を外すスキを与えません。
そしてキレ味のいいダンスがなんとも爽快!
見ていて自然と力が沸いてくる、そんなパワーチャージに最適の『海盗セブン』。
開幕直前の稽古場レポートをお届けしました!
取材・文:上野紀子
撮影:星野洋介