昨日11月27日、ついに『ダンス オブ ヴァンパイア』が開幕しました!
2年ぶり、3度目の上演です。
前日にあたる26日には、最終舞台稽古にあたっている出演者が取材に応じ、意気込みを語りました。
ちなみに劇場前はこんなかんじ。
ワクワクします。なんとなくクリスマスっぽい!?
大雪の中での話なのに、初演・再演は真夏でしたからね。今回は初の冬開催です。
この作品、題材やビジュアルなどは一見、ゴシック・ホラーなのですが、本当に登場人物は変人ばかり。
その筆頭(!?)ヴァンパイアのクロロック伯爵は、初演から変わらず山口祐一郎。
「みなさんに元気になっていただくために、舞台で明日、爆発しようと思っています。お待ちしています」とまずご挨拶。
作品の魅力については「本当にねえ。まさか3回もやるとは思っていなかったのですが、やっていると楽しいですから。演じてて楽しいと言うと怒られちゃうんですけど。それに出演者のみなさんが、自分の持っている持ち味やエネルギーをこの作品にぶつけてくる。毎回何か今までと違った発見がある。そんないろんなことが起こる楽しい作品だからこそ、こうやってみなさんに愛されているのかな」と話します。
1幕最後の、山口さんならではのロングトーンは、今回も健在!
伯爵と対決するアブロンシウス教授は、石川禅。
教授は...エキセントリック!としか言いようがないキャラですが、コミカルな要素をたくみに演じていく石川アブロンシウスはとってもチャーミング。
「さらにまた一歩前進してすばらしい作品をみなさんと一緒に作っていこうと思います」と石川さん。
老けメイクは「若いメイクをするよりも早いです。30分くらい」だそうです。
そして「(舞台は)真冬でこんな格好してますが、実は大汗をかいています。どれくらいの汗かというと暑すぎて寒気がするくらいなんですよ。それと戦うのが大変」と苦労を話していました。
伯爵に狙われる乙女・サラは知念里奈、高橋愛のWキャスト。
サラも、単なるかわいこちゃんのヒロインではありません。
何かと言うと、お風呂。お風呂大好き。え、そのシーンでも君のアタマの中はお風呂のこと? とツッコミたくなります。
知念さんは「幕が開くのがまちきれない感じです。愛ちゃんや育三郎君など、新しいメンバーもすごく楽しくて。お客さんとして観てもすごくハッピーになる作品なので、ぜひぜひたくさんの方にいらしてほしいなと思います」とご挨拶。
高橋さんは「私はモーニング娘。を卒業して初めてのミュージカル。しかも帝国劇場の100周年の年を締めくくる作品なので緊張するのですが、でもこの作品はすごく楽しいエンタテインメント。楽しみながら演じたいと思っています」としっかりとコメント。
ふたり(特に初参加の高橋さん)にはやっぱりお風呂シーンについての質問が飛びます。
ヌーブラを着けてお風呂シーンに挑むということですが、「稽古中はジャージだったので大丈夫だったんですが。やっぱり脱ぎ方の練習とか、ちょっと角度があるんですよ。そういうのをやっていくと、どうしようって緊張感が出てきました。でも知念さんが優しくいろいろ教えてくださるので心強いです。でもモーニング娘。だったら出来ないことなので...。"モーニング・コード"がなくなってすぐコレかあ!みたいなかんじですね(笑)」と高橋さん。
"モーニング・コード"ってあるんですね!
宝塚の"すみれコード"みたいなもの!?
ふたりの入浴シーンを特等席(?)で見る伯爵・山口さんは「知念さんや高橋さんのファンの方には大変申し訳ないんですけど。なんか...お仕事なのか楽しんでるのか...そういうちょっと複雑な、楽しい心境です(笑)。逆光でシャボン玉の中、ふたりが"ふわー"っていると、僕は気を失いそうになっちゃって...」
ここで一同爆笑。
「...もうね、どうやったら今仕事なんだって思い出せるかというかね(笑)。ふたりともすぐそのことを忘れさせるパワーを僕の方にむけている。とってもチャーミングなふたりです」と嬉しそうに話していました(笑)。
そんな絶賛(?)を受けたサラふたりは
「伯爵ラブ!ですから。わたしたちは伯爵さまに出会った瞬間から憧れていますので。まあちょっと、お風呂場のシーンは...ねえ。お粗末さまです、という感じですけど...」と知念さん。
高橋さんも
「伯爵さまがお風呂にくるんですけど、最初はびっくりするじゃないですか。でも吸い込まれていくみたいな。山口さん自体がすごく魅力的なので、恥ずかしい気持ちもあるんですけど、それよりも吸い込まれるという気持ちの方が多いですね」と話していました。
山口さん、嬉しそうに「あとで何か美味しいもの持って行きますね~」。
知念さんと高橋さんも「わーい。やったー!」と喜んでます。
なんというか、皆さんかわいらしいです。
ちなみにポロリを期待していいですか?という質問には「ないです絶対!(笑)」と高橋さんが即答。
先輩の知念さんは「ポロリ、がないように一生懸命、こうした方がいい、ああした方がいい、って(高橋さんに)言ってますけど。...(アドバイスを)やめておいた方がいいですかね。ふふふ」。
これには高橋さん「やだやだやだ!」と悲鳴をあげていました。
さて、教授の助手・アルフレートは、浦井健治と山崎育三郎のWキャスト。
初演から続けて出ている浦井さんに対し、山崎さんは今回が初参加。
サラに恋する役で、いわば作品のヒーロー的立ち位置なのですが、例に漏れず彼もヘンなヤツで...一言で言うと"ヘタレ"ですかね?
浦井さんは「スタッフ・キャストの全員が燃えているので、ここにお客さんが入り、お客さんひとりひとりの心の中で"真っ赤に流れる血"が燃え盛っていくんではないかと思っています」と劇中の歌詞を引用して挨拶。
山崎さんは
「僕はふだん、愛する人がいたり、愛が実るという役が多いのですが、今回初めて振り向いてもらえないということで...かなり燃えています!」
なおふたりのアルフレートについての石川さんのコメントは
「でっこぼこー。ぜんぜん個性が違う!」
でした。
公演は12月24日(土)まで帝国劇場にて。1月7日(土)から12日(木)には大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演されます。チケットは発売中です。
シャー!