舞台のウラ話from キャラメルボックス東北応援無料ツアー vol.06

宮城県・塩竈市の公演をレポート!

10月11日、テレビや新聞等でも大きく取り上げられましたが、あの大震災から7か月。キャラメルボックスの東北応援無料ツアー5日目は、塩竈(しおがま)市に向かいます。仙台から車で約40分ほどの塩竈への道中には、震災の影響で段差が生じたままになっているところもありました。

塩竈は津波の被害も甚大で、会場の遊ホールが入っている「壱番館」近くにある観光桟橋は完全にのみ込まれ、この建物も1メートル50センチほどの高さまで波が到達したそうで、外の壁面を注意して見ると未だにその痕がわかります。館内には被災された方々を励ますメッセージの数々が貼りだされていて、以前は避難所にもなっていたこの建物にも、今は地元の学生さんが図書館目当てにやってくる姿に、ほんの少しだけ気持ちを落ち着けることができました。

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会場への到着が早かったことに加えて、今日は夜公演! 準備の時間にも余裕があり、過密スケジュールで旅を続ける役者たちにとっては久しぶりに充電する時間にも恵まれて、仮眠をとったり、周辺を散策したり、とはいえやっぱり公演のことが気になるのか、セリフの練習に余念がなかったり。一方、製作陣も時間に少しだけ余裕があったようで、急遽、製作総指揮の加藤さんと今回は制作&トラック野郎として同行している清水さんがUSTREAMで生配信を始めました! 録画されていなかったそうなので、偶然チェックしていた人しか観られなかった貴重な映像!? 気になる内容は、とにかく"自由"そのものでした(笑)。が、もちろん公演の宣伝は欠かさず、視聴者の中には思い立って「行きます!」という方もいらっしゃいました。

shiogama013_350.jpgshiogama027_350.jpg開場時刻が迫ると少しずつお客様も増えてきて、地元の方も驚くほどの入場待ちの長い列が! 観劇にも上演にも最適なこのホールで、満を持して今日も『賢治島探検記』開演です。役者たちもしっかり充電できたのか、『ゴーシュ弾かれのセロ』ではいつにも増しての体当たりの演技に客席も好反応! 笑いが絶えません。そして『光速銀河鉄道の夜』に入ると、宮沢賢治ならではの言葉を絶妙なセリフ回しと気持ちを込めて演じる役者たちに、客席は水をうったような静けさで、終盤ではすすり泣く声も漏れ聞こえてきました。

終演後、お客様はなかなかロビーに出てきません!?......客席の様子を伺うと、ほぼ全ての方が熱心にアンケートを書かれていました!今日はアンケートに鉛筆が付いていたそうで、これまた試験会場さながら?の様子に製作陣も嬉しい戸惑いが隠せませんでした。

shiogama034_350.jpg片付けを終えて、翌日の公演会場でもある南三陸ホテル観洋に到着した頃には日付が変わっていました。下見や打合せを経て、一行は明日に臨みます!

取材・文:本田裕一郎

ツアーの詳細はコチラ



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