舞台のウラ話from キャラメルボックス東北応援無料ツアー vol.02

岩手県花巻市の公演をレポート!

2日間の大阪"壮行会"を経て、演劇集団キャラメルボックスの『賢治島探検記』東北応援無料ツアーがついに初日! 10月7日、宮沢賢治のふるさと、岩手県は花巻市交流会館で開幕しました。

前の日の夜にはなんと大雨警報が発令! 大荒れだったお天気も、朝にはすっかり回復し、次第に快晴となりました。この日、地元の新聞で紹介されたこともあってか、会場には問い合わせの電話が相次ぐ中、一行は昨日に引き続き、会場で準備を進めます。写真でもおわかりのように、場内は既設の舞台も客席も傾斜もないので、いざリハーサルを始めてみると前方のお客様が後方の方の視界を妨げてしまうことが発覚!すぐに前方を座布団に変更して(どこから調達してきたんだ?)、とどこおりなくセッティングが完了しました。

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そんな中、会場の外には早くもお客様の姿が!開演を待ちきれない様子で、開場前には長い行列ができました。「本当にお客様が来てくれるのか......」どこか不安に感じていた俳優たちもとても嬉しそうな表情に。約200名収容の場内は開演前までにほぼ満席になりました!

翌日には盛岡でライブを控えているという、キャラメルボックスとはゆかりの深い音楽ユニット・ZABADAKの吉良知彦さんが応援に駆け付け、開演前にはミニライブを開催。思わぬサプライズにお客様も嬉しそう。恒例の前説で加藤さんがお客様に質問したところによると、ほぼ全員が『銀河鉄道の夜』の読者とのこと! 宮沢賢治に少なからず想い入れのあるお客様に『賢治島探検記』は果たして受け入れられるのか......?

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ITO_3769_350.jpgいざ開演してみるとそんな心配は全く不要でした。小さいお子様からご年配の方まで舞台を見つめるまなざしは真剣そのもの! 観ている人たちの熱は確実に俳優たちにも伝わっているようで、幸せな相互作用は幾重にも前向きに働いて、最高の初日になったと言っても過言ではありません。きっと宮沢賢治も天上から見守ってくれていたに違いない、と月並みな表現ですが......心からそう思えたひとときでした。

と、そんな感傷にひたっている余裕もなく、終演後はすぐに片付け!ここからは最終日の福島県・いわき市、そして、東京まではバスで移動です。次は岩手県の沿岸北部、田野畑村・アズビィホールへ!

取材・文:本田裕一郎 撮影:伊東和則(舞台写真)

ツアーの詳細はコチラ



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