というのも、彼の実家は桃の果樹園なのでして。
はじめまして、岩田浩と申します。
春先の人工受粉や冬の剪定作業など、桃の栽培について紹介しそうになりました。
そんな実家での興味深いお話をしてくれた、最年少キャストの宮川和巳さんを紹介したいと思います。
今回の会場、アトリエフォンテーヌを拠点とするミュージカルカンパニー「イッツフォーリーズ」に所属。
小回りの利きそうな身体、高くピシッと発せられる声、加藤律さんのそれとはまた趣を異にする鋭い眼鏡。
とか書いてみたものの、宮川さんの正体はまだまだ謎に包まれてはいます。
伸びた足の爪を切るように言われた宮川さんは後日切ってきたわけですが、手の爪はしかし長いままで、深井さんに「なんでまとめて切らないの?!」と突っ込まれておりました。
難解な指先の哲学。
大都会六本木が活動拠点でありながら「田舎で暮らしたい」と語ります。
先日は「長野へ行きたい」とより具体的になっていました。
住まいは多摩地域で均衡している模様です。
そんな宮川さんも、僕たちも、動いています。
動く日々です。
桃は8月までにおおよその収穫を終えるそうです。
宮川和巳さんはあと一月ほどで収穫の時期を迎えます。
きっと、異色の風味と色合いを堪能できるはずです。
ぜひ、仲秋のアトリエフォンテーヌへ。
稽古場では今日も彼の〈ある声〉が響き渡ります。
それはなにかの合図のようでもあります。