■日本初演!『三銃士』の世界(2)■
7/17(日)に帝国劇場で開幕するミュージカル『三銃士』ですが、
なにせ日本初演、ですので、少し詳しくご紹介を。
Stuttgart版より
●原作は、アレクサンドル・デュマの小説。
1600年代のフランスを舞台に、かつて父がいた銃士隊に憧れパリにやってきた若者ダルタニャンが、名高い3人の銃士と出会い、彼らと協力しながらさまざまな困難を乗り越え成長していく物語。戦いあり、陰謀あり、恋愛ありの活劇です。
一昨年~昨年にかけては、三谷幸喜が脚本を手がけた人形劇がNHK教育テレビで放映されて、大きな話題になりました。
...ちなみに勘違いされがちですが、主人公・ダルタニャンは、三銃士のひとりではありません。三銃士に憧れ、彼らと行動を共にする若者です。
●初演は2003年、オランダ・ロッテルダム。
その後、ドイツ、ハンガリーなどでも上演されています。
日本のミュージカルファンにとって一番なじみ深く感じるのは2005年ドイツ・ベルリン版でしょうか。
この時のリシュリュー枢機卿は、『エリザベート』初代トート閣下を演じていたウーヴェ・クレーガー(ちなみに、2006年のシュトゥットガルト版では、初代ルキーニ役のイーサン・フリーマンが演じました)。
ミレディは、こちらも初代エリザベート役のピア・ドーヴァス。ちなみにピアさんは、2003年の初演・オランダ版でもミレディを演じています。
そして主人公のダルタニャンはパトリック・シュタンケ、その恋人のコンスタンスはサブリナ・ヴェッカリン。このふたりは、昨年シアタークリエで上演された『クリエ ミュージカル・コンサート M.クンツェ&S.リーヴァイの世界』で来日していましたので、日本のファンにもおなじみかも。
...こうやって並べると、日本版のキャスティングはなかなか"正統派"なんだなあと思いませんか?
●音楽がイイ!
製作発表でも披露された、ダルタニャンの『Heut ist der Tag(今日がその日)』も疾走感あるカッコいいナンバーでしたが、ほかにもグルーヴ感満載の曲ばかり。
「あなたこそすべて」とダルタニャンとコンスタンスが歌う『Alles』はものすごくロマンチックなラブソングだし、
「私を信じろ」とリシュリュー枢機卿が歌う『Glaubt mir!』はバリバリのロックだし、
コンスタンスに恋したダルタニャンが歌うナンバー『Constance』なんかも、勢いがありつつもキュートなナンバー。
日本語ではどうなるのか、楽しみです!
ドイツ版のCDは、日本のAmazonなどでも購入できます。
ちなみに作詞・作曲のロブ・ボーランド&フェルディ・ボーランドについてはアラミス役・石井一孝さんのブログに詳しいことが書いてありました。
●出演者が、すごい!
井上芳雄、橋本さとし、石井一孝、岸祐二、瀬奈じゅん、山口祐一郎、
シルビア・グラブ、和音美桜、吉野圭吾、伊藤明賢、今拓哉、坂元健児、
......と、もはや、説明はいらない!って感じですね。
日本ミュージカル界を支えるスター勢ぞろいです。
さすが帝劇100周年、という豪華さ。
開幕まで3週間を切りました!
チケットは現在発売中です。
Stuttgart版より