☆☆☆かねこのぶろぐ☆☆☆
開幕して間もなく、twitterからすこぶる良い評判のツイートが流れてきた「ゴドーを待ちながら」を観てきました。
華やかなキャストが出演する他劇場の陰に隠れていた感はありますが、評判の良さから、"何かが違うのだろう"と、行く前からすでに期待度はアップ。
今回演出を担当される森新太郎さんも前から気になっていた人だし。
演劇集団円で上演した作品を何作か観ていて、面白い視点を持った演出家さんだなぁーと思っていました。
ちなみに舞台はとってもシンプル!劇場のロビーには舞台美術の模型もあります。
観終わった後でもいいので、チェックしてみてください。
(写真は舞台模型を指差す森さんです)
配役は、ヴラジミールを橋爪功さん、エストラゴンを石倉三郎さん、ポッゾを山野史人さん、ラッキーを石井愃一さん、そして唯一の若手少年役を柄本時生さんが演じます。
人生経験の豊富な俳優さん達ならではの「ゴドーを待ちながら」。
重ねてきた時間の長さとこれから過ごすであろう時間。
ただ『待つ』と言うことが俳優の身体を通して伝わってきたとき、何とも言えない感情が溢れてきました。
観劇後、演出を手掛けた森さんからコメントをいただきました。
「平均68歳のおじさま達が舞台をところ狭しと走りまわって、しゃべりまくっています。」
確かに!
踊ったり、跳ねたり、ポンポン運ぶセリフは軽快で、見ているこちら側は楽しかったな。
しかしおじさま達はさぞや毎日大変なのでは?と思いちょっとだけ裏話を聞いたら、毎日楽屋で士気を高めているのだそうです。
「今日も大変だったな。俺たち今日も生きて終われるよな。」
とお互いを慰めあっているんだとか。
まさにゴドーの世界まんまです!!
この舞台は、ぜひ生で観て感じて欲しい一作です。
ところで、チケットはと言うと、もう昼公演は満席に近いのだそうです。
今日も予約の電話が鳴りっぱなしだったとか。
気になる方は是非チェックしてみてください。