【演劇ニュース】
13年もの間、来日を待たなければならなかった2008年の公演から3年ぶりに、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団が来日公演を行う。今回ラインナップされた演目は、"ロイヤル"の十八番『眠れる森の美女』と、フレデリック・アシュトンの傑作『真夏の夜の夢』『ダフニスとクロエ』を組み合わせた2つのプログラム。英国ロイヤル・バレエ団とは、姉妹カンパニーであり、共に古典作品と、英国独自の創作作品を軸とした、バレエ文化を守り続けている。公演に先駆けてプロモーションのため来日した、バレエ団のプリンシパルダンサー、ツァオ・チーが、多くのメディアのインタビューに答えた。ツァオ・チーは、前回の来日公演では『美女と野獣』の野獣を演じ話題となったが、2009年公開の映画『小さな村の小さなダンサー』の主演で大変な好評を博し、世界的に注目されるダンサーとなった。公演の見どころと、パートナー、佐久間奈緒さんについて語ってもらった。
「まず『眠れる森の美女』については、クラシックバレエの定番ですので、内容については、完成されているオリジナルのままですが、豪華な舞台装置や、メーキャップと衣装に、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエとしての工夫を凝らしています。最近は現代風にアレンジをしている演出も多いのですが、18世紀のイメージそのままの舞台をご覧頂けます。『真夏の夜の夢』は、シェイクスピアの作品で、原作は良く知られていますし、お伽話なので、初めてバレエをご覧になる方には、上演時間が長い『眠りの森の美女』より、楽に観て頂けるかもしれません。