●ヒラノの演劇徒然草●
11月6日(土)から帝国劇場にて上演されるミュージカル『モーツァルト!』の開幕直前イベントが昨日・10月13日に行われました。
ウィーン・ミュージカルの代名詞ともいえる、ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイ コンビによる傑作ミュージカル。今年の帝劇ではクンツェ&リーヴァイ3作品をすべて上演、『レベッカ』『エリザベート』に続く本作は、この企画の締めとなります。
イベントはアルコ伯爵役の武岡淳一さんの司会でスタート。
まずは、山崎育三郎さん、島袋寛子さん、阿知波悟美さん、吉野圭吾さんによるミニトークショーです。
今回、ヴォルフガング役で初参加する山崎さんはしょっぱなから「『モーツァルト!』のカンパニーはゆるくて...」と発言しツッコミまくられます。「あたたかくて優しい」と言いたかったようで...山崎さん、もしや天然ですか?
山崎さんが今までのヴォルフガングにはない、体育会系の演出を付けられている、ということはニュースでも書いたのですが、山崎さん、稽古で怪我もしてしまったとか。
「それを言わずにけなげに頑張っていたのよ~」と阿知波さん。
そんな阿知波さんはコンスタンツェの母、セシリア。「ウィーン・ミュージカルに出てくる"お母さん"は全部、やらせていただいています」とのこと。言われてみれば、『エリザベート』のルドヴィカ(エリザベートの母)、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のレベッカ(サラの母)と...本当だ!
今回の娘は「本当にかわいい娘」とのことで、「娘がSPEEDなのよ!?」と自慢していらっしゃいました。
その娘、コンスタンツェの島袋さんは「ママがやっていることを真似したくなっちゃう。私もヒゲつけてムチを持ちたくなる(笑)」そうです。劇中のあのシーンですね~。
劇場支配人にして『魔笛』の脚本家・シカネーダーは初演から変わらず吉野圭吾さん。振り付けが8割ほど変わったという彼は「困ると前の振りが出てきちゃう。だって8年やったんだもん!」と話してました。
その後、山崎さんによる『僕こそ音楽』、島袋さんによる『ダンスはやめられない』の披露をはさみ、ミニトークショーは後半戦へ。
こちらには井上芳雄さん、山崎育三郎さん、涼風真世さん、香寿たつきさん、山口祐一郎さんが参加です。
ここでは、現在『エリザベート』でトート閣下を演じている山口さんが「いつも気取っているからさー!今日はそっちのセンで!」とハジケまくり(そっちってどっち!?)、それをフォローしていく井上さん...というコントのような展開に。
そんな井上さんも、山崎さんに対抗し「僕もアクティブにやりたいと思います。(演出の)小池先生、ぼくもまだ動けるんで!」とアピールし会場の笑いを誘っていました。
そしてそんな男優陣を温かいまなざしで見つめていた女優陣。
涼風さんは「『星から降る金』が大好きな歌なので、幸せを感じながら大切に歌いたい」、香寿さんは「今回が3度目。3度やってもあの歌を歌うときは緊張してしまう」と、おふたりがWキャストで演じるヴァルトシュテッテン男爵夫人が歌うナンバーについての思い入れを話してくれました。
最後に、涼風さんと香寿さんのデュエットで、その名ナンバー『星から降る金』を、そして井上さんとアンサンブル含めた出演者で『影を逃れて』を歌い、イベントは終了。
爆笑トークと大迫力のナンバー披露で、2010年版『モーツァルト!』への期待が高まりましたよ!
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