神里雄大です。
前回、作品について触れることができなかったので、今回は新作について少し書きたいと
思います。
とにかく、この作品は初冬に初演をむかえるのにクーラーの話です。
どうしてこんなことになってしまったのか。
実は、この問いは作品の根幹につながってくるので、おいそれとお話しすることができません。
だったら書くな、ということはとてもわかるのですが、(無自覚に時期がずれちゃった)
と思われてしまってはいけないので、書いてしまいました。
ひとつだけ言えるのは、この作品をつくることを決めた本当の最初のとき、は、意識していませんでした。
じゃあ、やっぱり無自覚ではないか。そうです。でも今ではその理由は作品の根幹に関わることになっています。決して後付けではありません。いえ、後付けです。
と、こういうふうに僕はひとりごとを言い出すとキリがありませんので、とてもめんどくさい男ということになっています。
そして僕の演劇は僕のひとりごとだ、と言われることがあります。それはその通りかもしれません。でも僕は劇作家も名乗っています。ということはひとりごとを作品に昇華するのが仕事かもしれないと思っています。
ようするに僕のつぶやきは140字じゃ収まらないぞ、ということです。
それとこれも僕自身のことですが、僕はとにかく何かを続けることが得意です。そして止めることが苦手です。ですからなかなか寝ることができません。そしていったん眠ると、なかなか起きることができないのです。
最近気づいたのは、ぼーっと何かを続けてしまうのは、そのものごとの落とし前を探っていてなかなか落とし前をつけることができないのだ、ということです。一日の終わりの落とし前をつけられずにだらだら起きてしまうのです。同様に起きられないのです。
このことは台本を書き上げて通し稽古を見たときに思ったことです。
落とし前と言っていますが、任侠ものではありません。
それでは、プレビュー公演をしてきます。
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