劇団山の手事情社 vol.23  from 山本芳郎

まもなく劇場入り

まもなく劇場入り。
小屋入りを前に本番の舞台サイズが取れる稽古場を借りて稽古をしている。
二本立ての公演だから稽古も日替わりでやるし、ときには一方の芝居の通し稽古をやったあとすぐに舞台をもう一方の芝居の形に仕込み替えをして稽古をしたりしている。
段取りもよく、みんなでいっせいに動くから、ものの20分くらいで別の芝居の形が出来上がる。
すごいな俺たち・・と感心したりするのだが、そのうちホントに二演目同時公演みたいなのが普通になったりするんじゃなかろうかと思って怖くなってしまった。
20~30分お客さんに休憩してもらえば、メイクや着替えの問題は別にしても不可能ではないのかもしれない。
でも一体なんのためにそんなことを・・。
誰がそうまでして二本も連続して観たいと思うだろうか?
地方から高い交通費を払って観に来てくれる人達か。
でも3時間半は長いだろう・・。
しかしこの劇団はやりかねない。
僕はその時は命にかえて阻止すると思う。なぜなら阻止しないと命を落としかねないからだ。

どんな芝居もそれなりにハードな部分はあるし、ストレスはたまるだろうが、それでも山の手の芝居はかなりきつい部類に入ると思う。
普通の鍛え方では、加齢による体力の限界は超えられない。
僕も舌の色や足裏に、体調不良のシグナルが・・。

骨折する者、ヘルニアになりかける者、熱中症で入院する者・・みんなボロボロになりながら本番に向けて頑張ってます。
いったいこの劇団がどんなことになっているか、ぜひたくさんの人に劇場にみに来ていただき確かめてもらいたいと思う。

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☆『オイディプス王』追加公演決定☆ 9月5日(日)18時開演

『タイタス・アンドロニカス』
ルーマニア公演ダイジェスト版
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