劇団山の手事情社 vol.14  from 三井穂高

「本当に恐ろしいのは」

今回の2作品は、完全にやられ役。『オイディプス王』では速攻で集団リンチをうけ、『タイタスアンドロニカス』ではあっという間に穴に落ちます。どちらも恐怖を伝えるのに、あれこれ苦心しています。

ですから稽古もかなーりスリリング。頭から地面に落とされそうになったり、顔面に蹴りをくらったり。気をしっかり持っていないと、殺られますウフフ。

そして私が密かに一番恐れているのは、大先輩の山本さんです。彼の身体能力は尋常じゃなくまるで武士のようです。
スレンダーな体形ながら、とてつもなく怪力の持ち主。寝ている私を抱えて放り出すシーンで、本来は先ず直立させるはずなのに、その時点で私の足が床に着かないほど持ち上げるのです。地面に横たわっている人間を、自分の力だけで持ち上げ放り投げる人は、そういないでしょう。
そんな山本さんは前回の公演で、穴に落ちる稽古をしている私に、不意に近寄り(山本さんの不意は目にも留まらぬ速さです)手をむんずと掴み、恐ろしい力で引っ張ったことがあります。バランスが崩れて倒れ込む私(勿論ケガはない)。
「こういうことだよ!」BY山本
さすが達人。リアルな恐怖が体を駆け抜けました。

また四畳半の稽古をしていた時は、不意に背後に忍び寄り、いきなり片手で私の背中を押しそのまま持ち上げました。


今回はまだですが、いつ山本さんが不意に現れるか、ハラハラしております。

yamanote-j14.jpg

『オイディプス王』
ハンガリー公演ダイジェスト版
YouTubeにアップしました。

チケット情報
劇団山の手事情社 プロフィール

前の記事「"ブルーマンdeバースデー"企画1000人突破記念イベントのピンクなあの人たちが!」へ

次の記事「『池田鉄洋とゆかいな仲間達のブログ』 vol.13  from 池田鉄洋」へ

カテゴリー

ジャンル

カレンダー

アーカイブ

劇団別ブログ記事

猫のホテル

文学座

モナカ興業

谷賢一(DULL-COLORED POP)

劇団青年座

劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ

劇団四季

演劇チケットぴあ
劇場別スケジュール
ステージぴあ
劇団 石塚朱莉