「悲劇」
はじめましてっ!山の手事情社の谷洋介と申します。
先日、ある悲劇が僕を襲いました。
夜、家で「探偵物語」のDVDを観て楽しんでいたときのこと。
テレビの後ろの壁に黒い虫がとまっているのに気付いたのですが、「まあ、いいや」と気にせずに「探偵物語」を観ていました。
しばらくすると、天井から僕の頭に何か落ちてきました。見るとさっきの黒い虫でした。
ティッシュでつかまえようと思ったそのとき、辺りを見回すと黒い虫がポツポツと畳の上にいることに気がつきました。
「えっ!?」と思い、バッと天井に目をやると、羽アリの大群が電灯に群がっていました。
咄嗟に家中を見回すと、白い壁や障子にどんどん羽アリが群がってくるではありませんか。
掃除機で吸おうと思いましたが、爆発的に湧いて出てくる羽アリに為す術なく、ただボー然としてしまいました。
「探偵物語」を再び観る気力はもうありませんでした...。
悲劇っていうものは突然やってきて、津波のように一瞬で全てを飲み込む。
抵抗しようにもできない。
タイタスやオイディプスに襲いかかった悲劇も、きっとこういう感じだったのだろう。
僕の何倍もの無力感を味わったに違いない。
9月、アサヒ・アートスクエアでお待ちしてます!
「オイディプス王」
ハンガリー公演ダイジェスト版
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