ミュージカル「ピーターパン」製作発表こぼれ話１

●よこやまのステージ千一夜●

今週、ニュースでも配信いたしました ブロードウェイミュージカル｢ピーターパン｣の製作発表に行ってきました。

登壇されたのは、
5代目ピーターパンで今や日本ミュージカル界を牽引する若手女優のひとりとなった
笹本玲奈さん
8代目ピーターパンで昨年は「奇跡の人」でヘレン役を熱演した
高畑充希さん
そして高畑さん同様、昨年からの続投組のふたり、
フック船長役の橋本じゅんさん、ウェンディ役の神田沙也加さん、
演出家の松本祐子さんほか。

今年は「ピーターパン」日本初演から30周年。
笹本さんと高畑さんのふたりのピーターがWキャストで主演することもあってか、
みなさんこの舞台への思いを熱く熱く語ってくれました。

ニュースでは伝えきれなかった、レア情報をお届けします

実は、演出家の松本さんをはじめ、橋本じゅんさんも仰っていましたが、
(政治も経済も)1年後の今日も想像つかない日本の毎日だからこそ
子供たちには信じるエネルギーを大切にしてもらいたい
という話が何回も出ていたんですね。

その話があった上での、翌日の6月2日。
......鳩山首相退陣。

1年後はおろか、明日すらわからない日本になってしまったのだなあ、
と痛感しました。

この退陣劇を見た私たちだからこそ
余計に演出の松本祐子さんが当日熱っぽく語ってくださった言葉が沁みます。

「子供の時代は無限の可能性を信じられる唯一の時。
現代は情報量の多さで大人も子供も疲れてしまって、ピーターに代表されるような
はっちゃけた夢を信じられなくなってきている。
こういう時代だからこそ、なんだって出来るもん！という
自分のことが大好きなピーターの姿を、皆さんに観ていただくことは、
明日への力になると思う。
そして今回はウェンディの初恋についても大事に描いていて、
大人になって人を好きになったときのやわらかい気持ちや
ドキドキした気持ちを思い出すことは、生きるエネルギーにもなる。
家族で見ていただいて、帰ってからあーだこーだ語ってもらえるような
豊かな演劇体験になってもらえたらいいなと思います」

こぼれ話その２は、
30余年前にNYでこの作品を観劇し、日本に持ち込んだ
ホリプロファウンダー最高顧問の堀威夫氏の
今だから言える驚きの告白をお伝えします。

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