●ヒラノの演劇徒然草 ~イチオシ!編~●
東京では桜も満開です。春ですね~。
さて、そんな4月初旬、私が注目しているのは大型ミュージカル2本の開幕です!
ミュージカル「レベッカ」
ブロードウェイ産、ウェストエンド産に続き、ミュージカル界の一大ジャンルを築いている"ウィーン・ミュージカル"。言わずと知れた大ヒット作「エリザベート」がその筆頭ですが、その作家であるM・クンツェ(脚本・作詞)&S・リーヴァイ(音楽)の黄金コンビによるミュージカルです。
このコンビらしい、繊細で美しい音楽ももちろん聴きどころですが、物語が本当に面白い。
ヒッチコック監督映画でも有名なサスペンスです。
若い娘が大富豪と結婚したはいいが、広大な屋敷は怪しい人だらけ。
前妻・レベッカの死には何かが隠されているらしい......。
......早々に犯人がわかっちゃったよ、というあなた。騙されてます。
物語にはまだどんでん返しがありますよ!
こちらは明日・4月7日(水)開幕です。
劇団四季「サウンド・オブ・ミュージック」
こちらも超有名なミュージカル。
小学校の音楽の授業で習った「ドレミの歌」、「エーデルワイス」、JR東海"そうだ 京都、行こう。"のCMでおなじみの「私のお気に入り」......ぜんぶ、この作品の楽曲です。
ナチスの台頭など、戦争が落とす影も描かれる物語なのですが、作品を通して流れる、爽やかで透き通った空気感が大好きです。
今回劇団四季が上演するのは、巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーがプロデュースしたバージョン。
こちらは今週末、4月11日(日)に開幕。
最後に、ミュージカルとは関係ありませんがもうひとつ。
春は出会いの季節でもあり、別れの季節でもある......。
歌舞伎座御名残四月大歌舞伎〈歌舞伎座さよなら公演〉
現歌舞伎座、本当に残すところ今月のみ、となってしまいました...。
通常、顔見世興行の時(11月)だけ掲げられる「櫓」もさよなら公演ではずっと掲げられており、その特別感が逆に寂しさを煽ります。
最後にふさわしく、出演俳優も豪華なら、演目も「あの人なら絶対アレ!」的なものが揃って華やかの一言。後々まで語り継がるに違いない興行です。