9月22日、渋谷・CBGKシブゲキ!!にて、入江雅人が主宰する「ゾンビフェスTHE END OFSUMMER 2022」が開催された。
撮影:市川唯人
オープニングでは、毎年、ダンサーの入手杏奈が担っていたオープニングムービーとのセッションダンスを、今年は何と、入江雅人とオクイシュージがパフォーマンス。味わい深いダンスパフォーマンスでフェスがスタートした。
トップバッターは清水宏のスタンダップコメディ。
撮影:市川唯人
ゾンビというキーワードから、仮面ライダーの悪役ショッカー達の労働組合や、現代の人間関係におけるゾンビ論に至るまで、縦横無尽に畳み掛けるトークで展開。その話芸に一瞬で引き込まれる。
続く演目は、オクイシュージと入江雅人によるパフォーマンス「二人で崩れる」。
撮影:市川唯人
入江雅人がかねてよりパフォーマンスしていた演目だが、今回はオクイと二人バージョン。日常の様々なシチュエーションを演じながら妙なタイミングで崩れだす、というシュールなパフォーマンスだが、スローモーションで崩れゆく二人の、笑いとある種の優雅さの絶妙な取り合わせが斬新だ。
次は玉川太福(三味線・玉川みね子)によるゾンビ浪曲「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 予告編」。
撮影:市川唯人
ゾンビをネタにした浪曲は3年ぶりだという太福の語りにアドリブで伴奏する玉川みね子。
二人の技のコンビネーションに感嘆。
続いて立川志ら乃によるゾンビ落語「令和四年のゾンゾンびんびん」。
撮影:市川唯人
2018年に披露した「ゾンゾンびんびん」をブラッシュアップし披露。江戸時代とゾンビを組み合わせた妙と、現代の状況にオーバーラップする部分を感じる一席となった。
休憩を挟み、音楽の演目の登場。
ピアニカ前田と塚本功による鍵盤ハーモニカとエレキギター演奏「二人ピラニアンズ」によるパフォーマンス[In the Early Autumn]。
撮影:市川唯人
二人の奏でる哀愁漂う音色は、時にリズミカルに時に胸に染み渡るようなハーモニーが会場に響く。ピアニカ前田が思わずマスクをしたままマウスピースをくわえようとしたお茶目な瞬間もあり、笑いを誘った。
撮影:市川唯人
そしてトリは、もちろん、入江雅人による一人芝居「帰郷」。
ゾンビが蔓延する近未来の日本、ゾンビとなった故郷の旧友を尋ねる男の物語。毎年恒例のトリの演目であるが、その年その年にしかないセリフなどもあり、何度見ても引き込まれる演目だ。
撮影:市川唯人
夏の終わりの風物詩として定番になりつつあるゾンビフェス。
今年は常連とも言える人々の出演で、ほっとするホーム感に包まれたフェスとなった。
<公演概要>
[日程] 2022年9月22日(木)
[会場] CBGKシブゲキ!! (242席/東京メトロ渋谷駅 A0出口直結)
[出演者] 五十音順
入江 雅人:一人芝居
オクイ シュージ:演劇
清水 宏:スタンダップコメディ
立川 志ら乃:落語
玉川太福(曲師:玉川みね子):浪曲
二人ピラニアンズ(ピアニカ前田&塚本 功):鍵盤ハーモニカとエレキギター演奏
[オフィシャルサイト] https://zombiefes.wixsite.com/zombiefes