2022年4月23日アーカイブ

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ゴジゲンは2008年に慶應義塾大学演劇サークル"創像工房 in front of."内で結成。年2~3回の上演を精力的に行っていたが、11年『極めてやわらかい道』の後、3年間の活動休止。14年『ごきげんさマイポレンド』より活動再開し、17年に初の3都市公演『くれなずめ』で2000人以上を動員。21年に『くれなずめ』は映画化もされた。今回の『かえりにち』では、劇団員以外に神谷大輔と結城洋平をキャストに迎え、東京、北九州、京都公演を実施する。主宰の松居と、出演する結城に話をたっぷりと聞いた。

ーー作品の仕上がりはどうですか?

松居:物語がないというか、何も起きない物語を作ろうと思っていて。最初にコロナ禍が始まった頃は、できるだけコメディをつくろう、前向きになるようにとか、思っていたんですけど、それも結構長く続いていくと、なんか世の中の方が殺伐としていたり、なんかもう嘘みたいなことばかりいっぱい起きたりする。

だから、劇の中ぐらいは、何も起きなくていいんじゃないかと思って。その脚本はなかなか難しくて、結構苦戦しましたね。劇の中ではみんな思いつきで喋っているような感じになったらいいなと思うけど、90分劇場に座って、観てもらった時の満足感みたいなものも出したいという。

めっちゃ難しいことを個人的にはやっているつもりなんですけど、難しくないように見えるんです(笑)。

ーー「普通」や「日常」を舞台に乗せる、その難しさ。

松居:そうです。これまでは何かしら拠り所があったんですよ。例えば、解散を発表するかしないか、この余興は結局やるのだろうか、とか。何かに向かって物語が進んでいたんですが、今回の芝居は「帰らない」だけなので。なぜ帰らないのかすらもどうでも良くなってくる話です。

結城:松居さんがどういうことをやりたいんだろうと僕も劇団員の皆さんも思っていたと思うんですけど、最初の稽古のときに「背骨を抜きたい」という話をしていて。あ、でも確かにそういう劇って観たことないなというのが一番最初の印象でしたね。

正直、物語を作らないなんて、何をやるのかなと思ったんですけど(笑)、段々本が出来て、形になってきて、ああ、なんとなくこういう事なのかなというのは感じています。

松居:1ヶ月ちょっとの稽古の中で、メンバーや結城くん、神谷くんと話し合って、具現化させてもらえたような感じもしています。台本が遅くなって申し訳ないけど......(笑)。

結城:(笑)。でも、僕はこれをお客さんとして観たいなと思うな。何も起こらないのを観て、どういう風に思うんだろうとわくわくがありますよね。

松居:ゴジゲンは毎回、「これ面白いのか?」みたいな芝居が多いんですけど、今回は特にそうなる気がします。

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