5月9日(土)から17日(日)まで東京・シアターサンモールにて舞台『インディゴの夜』が上演されます。
『インディゴの夜』は、加藤実秋による大人気ミステリー小説シリーズ。一風変わったホストクラブ「club indigo」を舞台に、ひとクセもふたクセもある個性的なホスト達が、身の回りで次々と起こる事件を解決していくストーリーです。演出・脚本は「TAIYO MAGIC FILM」主宰の西条みつとし氏が手掛けます。舞台公式サイトはこちら
本作にテツ役として出演する阿部快征さん、TKO(たけお)役の佐藤信長さんにお話をうかがいました。
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――『インディゴの夜』に出演が決まっていかがですか?
佐藤 僕はナンバーワンホストの役なのですが、そういう「俺、カッコいいだろ?」という役をやったことがなかったので、楽しみだなと思いました。でも台本をいただいて読んでみたら、思ったほど"完璧"じゃないというか。人間臭いところもあったので、尚更楽しみになりました。
阿部 ホストクラブの話と聞いて、劇場がホストクラブみたいになればいいなとか、お客様も巻き込んでいけたらとか、そういうことを考えていました。ホストの振る舞いもこれから研究したいです、ローランドさんとかから。
――ローランドさんはだいぶ濃いですね(笑)。脚本を読んでいかがでしたか?
佐藤 僕はミステリーが好きなので、脚本を読んだだけで引き込まれる作品でした。舞台で演じるのが楽しみだなって。
阿部 どちらかというと事件にまつわるエピソード中心で描かれているなという印象でした。その中で、僕らがホストであることはこの作品のベースだと思いますし、役作りでキャラクターを出していく必要があるんだろうなと思いました。
――佐藤さんが演じるTKOという役についてはどう感じましたか?
佐藤 意外と不器用で、けっこう僕に近いところがあるなと思いました。いかにも「ナンバーワンです!」という感じの人じゃないので、演じるのが楽しいんじゃないかなと思っています。
――阿部さんが演じるテツという役はどうでしたか?
阿部 テツにはある秘密があるのですが、演じるうえでその表現のバランスの取り方は難しそうだなと思いました。初めて演じる心情が多い役なので、挑戦になりそうです。
――テツはTKOの下につく役ですね。
阿部 はい。僕はもともと人懐っこいところがあって下っ端感があまりないんですよ。TKOさんとテツの上下関係をどのくらいうまく見せられるかな。
佐藤 今日初めて会ったのですが、すごく気さくで......仲良くなれそうです(笑)。
阿部 あはは!(佐藤の)ふわふわした感じを見ると、どうしても、
佐藤 いじりたくなっちゃう?
阿部 はい(笑)。面白いんですよ。雲のような人です。
佐藤 僕自身、よく「ふわふわしてる」と言われます。今のところ、役と僕らの関係性は逆っぽくなってますよね(笑)。
阿部 なので、もうちょっとガンガン上からきてもらわないと困ります(笑)
佐藤 わかりました!いきます!
――(笑)。お互いのことはご存知でしたか?
佐藤 僕、(阿部のことを)一方的に知っていました。ジュノン・ボーイだよね?
阿部 そう!(2013年に第26回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト フォトジェニック賞を受賞)
佐藤 僕は翌年のコンテストに応募したので、誌面で見てました。その時から知ってました。
阿部 ジュノン・ボーイで言うと、(共演者の)齋藤健心も第26回のファイナリストですよ。舞台で共演するのは初めてなので、変な緊張があります。当時の様子をお互い知ってるので、真面目な姿を見せるのがなんか恥ずかしいです。
佐藤 その感覚、わかる気がする(笑)。僕も健心は知っているのですが、それ以外の方は皆さん初めましてなんですよ。
阿部 僕はもう一人知っていて、今井稜くんです。以前、舞台で共演して、イチからダンスを教えていただいた、僕のダンスの師匠です。当時は何もわからなかったけど、今ではダンスが好きになったので、今回一緒に踊れるのが楽しみです。
――気になる共演者はいますか?
阿部 石田 隼くんですね。ビジュアル撮影の時に初めてお会いしたんですけど、オーラが既に面白かった(笑)。さっきそのときの写真も見せてもらったんですけど、パンチがすごかったです。
佐藤 僕もビジュアル撮影で隼さんとご一緒しました。ふたりでの撮影もあったのですが、アフロが大きすぎて(笑)。しかも隼さん、ギュッて近づくから「わあっ!」ってなりました(笑)。きっと稽古場を盛り上げてくださる方なんだろうなという印象です。
――演出の西条みつとしさんとは、おふたりともまだお会いしてないそうですね。
阿部 そうですね。なのでちょっと緊張します。
佐藤 僕も初めての方は不安になっちゃうほうで......。
阿部 でも、そういうときに良い言葉を、この前出演した舞台でもらったんですよ!LIVEミュージカル演劇『チャージマン研!』っていうんですけど。
――(笑)。なんですか?
阿部 「うまいことやれ!」って(笑)。
佐藤 あはは!
阿部 魔王様の台詞なんですけどね。うまいことやっていきたいなと思っています!
――今作で楽しみにしていることを教えてください。
阿部 歌、ダンス、芝居で見せる作品になりそうなので、歌やダンスがどう芝居に組み込まれていくんだろうと思うと、面白そうだし楽しみですね。
佐藤 ドラマ化もされている作品ですが、せっかくまた舞台化するので、僕らなりの色を出していけたらと思っています。そのほうがきっと面白いから。お客様にも楽しみにしていてほしいです!
舞台『インディゴの夜』は、5月9日(土)から17日(日)まで東京・シアターサンモールにて上演。
取材・文:中川實穗
撮影:川野結李歌