2019年11月20日アーカイブ

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小林香が作・演出を手掛け、昨年誕生したColoring Musical『Indigo Tomato』 の再演が現在、いわき公演を皮切りに全国で上演中です。出演は平間壮一、長江崚行大山真志川久保拓司(Wキャスト)、安藤聖剣幸彩吹真央(Wキャスト)。

物語は自閉症スペクトラムなどの障害がある一方で、数学や記憶に突出した才能を持つサヴァン症候群の青年タカシが、弟マモルや、出会った人々との関りあいのなかで少しずつ自分の殻を破っていく...というもの。タカシだけでなく、彼を取り巻く人々にもあたたかな変化が表れてくるさまを、繊細かつ優しい筆致で描いています。

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物語良し、キャスト良し、演出良し、音楽良しの珠玉のオリジナルミュージカルとして好評を博し、約1年半の短い期間で再演を決めた本作を生み出した小林香さんと、小林作品の常連であり、初演に引続き再演にも出演する彩吹真央さんに作品の魅力を伺ってきました!
彩吹さんが演じるのは、主人公タカシに関る"女性たち"。5役を早替わりもアリで演じています。
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小林香彩吹真央 INTERVIEW ◆

―― 『Indigo Tomato』は昨年初演、早くも今年再演です。初演時に拝見した『Indigo Tomato』は小林さんらしいカラーがありつつ、"新しい小林香" という印象を受けたんです。小林さんがどんな思いでこの作品を作ったのかということをまずお伺いできますか。

彩吹「作ったのは不惑の年ですか?」

小林「あぁ、そうですね、書いたのは。でも40歳になって何か心境の変化があったというより、自分が仕事を始めて20年近く経って、色々なことがひと巡りし、"作りたいもの" がはっきりしたのかもしれません。色々なものをやってきた中でそぎ落とされたものがあって、自分のやりたいものがくっきりした。もちろん自分に息子が産まれて...ということの影響もあると思うのですが、それより以前から自分に甥っ子が出来たりする中で、世の中の色々なニュースに触れると、やっぱり「若い人が希望を持てる世の中になっていくために、私たち大人は何が出来るんだろう」とすごく考えるんです。そういう意味では "齢" も関係あるかもしれません。今までは足し算で生きてきたんだけど、考え方が引き算にシフトしている。自分たちが色々なものをもらってきた、これからは自分が何をあげられるんだろう、というのを真面目に考えだして、それで産まれたのがこの作品なんだろうと思います」

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観客もお芝居に参加する!?そんなユニークな英国発の一人芝居『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』の日本初演に、佐藤隆太が挑戦する。2020年1月の全国ツアーに向けて、先月までユタで公演をしていた同舞台を観た佐藤は「素晴らしかった!この作品の素敵さを伝えたい!」と興奮気味に語った。

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「あっという間の約1時間でした。生身の人間の躍動感があって、舞台の醍醐味がすごく感じられる。味わったことのない演劇体験です。ただただ楽しくて、2回観たんですけどすぐにまたもう1回観たくなりました」

客席には、子ども、年配夫婦、学生など、幅広い顔ぶれが並ぶ。「アメリカの空港で、たまたま出会った女性が「その作品観たよ。今度また行くよ」と言っていたんです。お芝居を観慣れない方でも楽しめると思います」と終始笑顔で振り返る。

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物語はひとりの人間の一生を語っていく。「内容は少し重たくもありますが、笑って肩の力が抜けもする。きゅーっと愛おしく、抱きしめたくなる作品です」

大きな特徴は、"観客も参加できる"ことだ。「参加希望の人は番号をもらいます。ユタ公演では僕も受け取って、指示されたことは"「ハンモック!」と言う"だけ。それでも番号が呼ばれるまではちょっぴりドキドキするんですが、そのお陰でより物語にのめり込むことができました。もちろん、苦手な方は参加しなくてもいい。「自分が好きなスタンスで観ていただければ。どんな姿勢の人にも楽しんでもらえるように頑張ります」と待ち遠しいようだ。

しかし、佐藤は出演が決まった当初、不安も抱えていた。「うまくお客さんを巻き込めなかったらどうしようという不安がありました。でも実際の上演を観て、こんなにも素晴らしい時間にすることができる緻密な脚本を信じてやればいいんだと思えたんです」。同行した翻訳・演出の谷賢一に「日本でも全然いけると思いますよ」とさらっと言われたことも、安心に繋がった。

しかし、ユタ公演と同じものを創りはしない。「真似てもダメ。演じる俳優の"人間力"が出る舞台なので、僕らなりの『エブリ・ブリリアント・シング』を創ります。周りの皆さんや、お客さんに支えていただいて完成する作品なので、会場の皆さんとひとつになりたいです」。そのワクワクした表情からは、作品への期待が溢れていた。佐藤隆太というひとりの人間に会いに行きたくなる舞台だ。

取材・文:河野桃子

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