2018年12月22日アーカイブ

 
公益財団法人東松山文化まちづくり公社による「〜平成家族物語〜舞台芸術によるまちづくりプロジェクト第一弾」『東松山戯曲賞』の優秀作が決定!
 
 
来年で終わる"平成"という今の時代を生きてきた家族の姿を通して、来るべき新たな時代を考えていこうという本企画。全国から応募のあった43作品の中から、5名の選定委員により選出され、東京都在住の緑川有さんの『琵琶の家』が優秀作品に選ばれました。
 
5名の選定委員は以下のとおりです。
委員長:劇作家・演出家・俳優の岩松了さん
委員:岩崎正裕さん、KAKUTA主宰の桑原裕子さん、ミナモザで劇作・演出を務める瀬戸山美咲さん、彩の国さいたま芸術劇場・事業部長の渡辺弘さん

選考詳細は公式サイトに記載 http://www.pac.or.jp/hfs.html


12月20日に、都内で『琵琶の家』作者の・緑川有さん、演出を務める瀬戸山美咲さんらが会見を開き、朗読劇制作発表を行いました。

IMG_2802.jpeg左から緑川有さん、瀬戸山美咲さん
 
  

瀬戸山さんは、選考理由について次のように語りました。

瀬戸山さん最終選定では、SFや戦時中からの記憶だったり、本当にいろいろな作品が集まりました。その中で『琵琶の家』には圧倒的なパワーがありました。物語はすごくシンプルな話で、ある3人の女性がひとつの家にシェアハウスで住んでいて、そのうちの一人がある男性に恋をして、そこから展開していく話なんですけど、ストーリーをみせるというよりは、3人がとにかくしゃべっている姿が描かれていて、そのしゃべりそのものがとにかく面白かった。
戯曲を書くと、作者が言いたいことが台詞のどこかに出てきてしまうんですけれども、この作品は作者の思惑を超えて、3人が勝手にしゃべっているようで、とてもリアリティを感じました。
いったいこの作品はどんな人が書いているんだろう?と、ここに出てくる登場人物のような人が書いているのか、それともまったくの想像で書いているのか興味が湧きました。実際、お会いしてみたら、ご自身の身体で書いてらっしゃるような方でした。
3人の女性の設定も面白くて、50代と60代の女性が一緒に暮らしているんですけれども、恋愛もほとんどしないまま50代後半になってしまった人や、夫と死に別れた人もいて、現代も昔の話もごちゃまぜでけんかをしたり。そんな混沌としたしゃべりの中から、彼女たちが歩んできた人生や今置かれた状況が浮かび上がってくる構成が"平成の家族の姿"なのかなと思いました。
審査委員長の岩松さんが"くっちゃべり芝居"と名付けてましたが、今回3年間かけて、リーディング、演劇、音楽劇として立ち上げるのに耐えうる作品だと思って選びました。

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