2018年12月21日アーカイブ

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関西での年末公演は今年で17回目。今年もコンドルズが大阪にやってくる。初めてコンテンポラリーダンスを観るならば、彼らほどそのハードルの低いダンスカンパニーもないだろう。彼らを形容すると、コンドルズはかっこいい。かわいい。おもしろい。笑える。群舞もあればソロダンスもある。ロックで踊る。音楽もキャッチー。ダンスだけでなくコントや人形劇、映像・アニメなど、あの手この手で観客を飽きさせない。とにかく彼らは楽しませることに一所懸命だ。

年末の公演は、コンドルズ大阪限定クリスマス会×忘年会公演「2019年ネオユニバース」。12月22日(土)・23日(日) に大阪・ナレッジシアターにて上演される。毎年、夏には全国ツアーを行う彼らだが、冬の大阪公演は意識がちがうという。コンドルズの主宰であり、構成・映像・振付を手がける近藤良平に話を聞いた。

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「もともと僕たちはまず東京からスタートして、京都が2000年くらいから。そしてそのあと大阪公演が定期的になりました。僕たち的に大阪でやるということは、最初のころはちょっと怖かったところがあって、僕たちの作品って笑いの要素があるんですけど、大阪で僕たちの笑いが通じるのだろうか?みたいな(笑)。そこに挑戦する感じが昔はありましたが、でもコンドルズらしくいこうって、コンドルズのスタイルみたいなことを続けていたら、それに大阪のお客さんもついてきてくれて。場合によっては、より熱く観てくれたり語ってくれたり。それは年々変わっていったなっていう印象があります」

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「東京公演はルーティーンでやってるんですけど、大阪は毎回、緊張を伴うというか。今年やったら、来年はできないかもなっていう緊張感があるんですよ。ほかの地域ではそういうことあまりないのですけど、大阪という大都会で続けるという楽しみなりの緊張がある。以前、京都で毎年12月に公演をやっていて、一年の締めくくりは京都!みたいな感じで盛り上がっていた時期があったんですが、劇場の都合で京都でやらなくなってからはコンドルズの年末は大阪がメイン。今年もやりたいし、来年もやりたい。そういう長いスタンスで考えてますね」

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主宰の近藤良平は今年50歳。50代のメンバーも多いが、カンパニー全体では20代から30代のダンサーも多く、年齢層は幅広い。近年の作品では特に若手のメンバーの躍進に目を見張る。

「いまコンドルズが22年目。20周年の時に、ものすごく限定した形で、コンドルズの作品を若手だけでやるっていうのを冗談半分で上演したのですよ。ちょっとやってみろよ、みたいな感じで。でも、そうしたらコンドルズの若手メンバーがマジになってやってくれたんです。ただ僕たちのやったことを模倣するだけではなくて、一個一個ちゃんと受け止めてくれて。結局、僕たちはそれを観て、ものすごく感動したんです。みんなぼろぼろ泣いちゃって。そのときに、若者は若者で考えがあって、何かを築き上げたいとか、コンドルズとしてみせたいとか、そういう思いがあるんだなっていうのを初めて知った。おそらくそこから、もっと若者をちゃんと見せるべきだなって、ちょっと変わったかな。今は上の人たちも若者たちを認める感じでやっているので、若者と老舗のマッチングは今年の公演から非常にいいですね(笑)。それによって逆に50歳以上のメンバーが輝ける雰囲気がでてきたような気もするし。総合的なチーム感が今でてるなって感じです」

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ではさて、今回のネオユニバースはどのような公演になるのだろうか。「今年釣りあげたおもしろいもの、夏公演を経て見えてきたものを拾い上げて、それを『ネオユニバース』バージョンではやると思いますね」と言いつつも、年末に締めくくる1年のベスト盤のようなものではないと言う。「今まで僕たちが築き上げてきたいろんなおもちゃがあって。こういう方法、こういう見え方、こういう伝わり方。いろんなピースがありますよってことを指し示す会になったら。すごく立派な作品ということよりも、コンドルズならではの要素のあるものが、コレクションのようにみられるっていう感じがいいかなと思っています」年末の大阪は総集編でもあり、実験的な場でもある。

今年のコンドルズの締めくくり。初めてコンテンポラリーダンスを見るという方だけでなく、毎年コンドルズを見ているという方にとっても、この大阪公演は刺激的な舞台になるだろう。

公演は12月22日(土)・23日(日) に大阪・ナレッジシアターにて。クリスマスパーティー付き指定席は完売。公演前日まで当日引換券を発売中。

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注目の若手俳優、木内健人さん&百名ヒロキさんが主演するACT×DANCE『ダブルフラット』の稽古場を取材してきました。
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創世記第四章、いわゆる「カインとアベル」の物語をベースに、兄弟の愛憎を繊細な筆致で、そして多彩なダンスと素敵な音楽で描いた作品。

2017年の初演も話題でしたが、キャストを一新し、待望の再演が今月末に開幕します。

タイトルに「ACT×DANCE」とあるように、身体表現もふんだんに使う作品ですので、主演のふたりをはじめ、5人のキャストは踊りまくり!

少数精鋭のキャストが集中してまっすぐに作品と対峙している、気持ちのよい稽古場でした。
ちなみにダンス公演というわけではなく、オリジナル曲・カバー曲あわせ歌もたくさんありますので、ミュージカルファンにもぜひ注目して欲しい作品です!


舞台には、白い積み木のような箱がいくつか。
これをキャストが動かし、形を変えることで、シーンが変化していきます。DoubleFlat10_2290.JPG

 

兄・カイ=木内健人さん。
好奇心旺盛で、目に映るものすべてが不思議でならないピュアな気持ちを持っています。
兄は弟に「なぜなぞ」という問題を出すのが日課のようです。
演じるのは、近年めきめきとミュージカル界でも注目度急上昇中の木内さん。
『グランドホテル』『パジャマゲーム』『タイタニック』とトム・サザーランド作品常連、ほかにも『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』『グレート・ギャツビー』などの話題作に次々と出演。実力の証!
しかし、こんなに踊る木内さんを見られるのも、珍しいと思います!

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弟・ベル=百名ヒロキさん。
ひたすらピュアで、まるで天使のようなベル。そしてカイのことが大好きなベル。
百名さんも『マタ・ハリ』、『タイタニック』をはじめ、ミュージカル、ストレートプレイと話題作で鮮烈な印象を残す注目株。
イノセントなベルは百名さんにピッタリです。DoubleFlat12_2322.JPG

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