年々、さまざまな方面から注目が高まるエンタテインメント集団「梅棒」。「最近【梅棒】って名前、よく見るなあ」という方も多いのでは!?これまでもミュージカルから小劇場、2.5次元作品までさまざまな作品で、出演者として、振付として活躍してきた梅棒の面々ですが、最近は劇団☆新感線いのうえひでのりさんの絶賛ツイートや、嵐のコンサートや新曲の振付などでも話題になりました。
そんな梅棒の劇場公演が12月に開幕します。毎回、多彩なゲストを迎え、作・総合演出の伊藤今人さんを中心につくりあげる梅棒のステージは、<ダンス×演劇×J-POP>という独特のかけ合わせ。台詞をほぼ使わずに誰もが知るヒットソングと身体表現で物語を描いていくという、驚きと楽しさがギュギュッと詰まった舞台で、エンタテインメント好きなら一度は体験してほしい!
その最新作となる今作のタイトルは...
梅棒 9th "RE"ATTACK『超ピカイチ!』。
今回は2017年上演の梅棒 7th ATTACK『ピカイチ!』のバージョンアップ版で、生徒会長の座...いや、ヒロインの◎◎◎を懸けた戦いを繰り広げる学園モノですが、【全日制ver.】と【定時制ver.】の2バージョンで上演。「ただの再演じゃないですよ!」感が滲み出てますね!
一体どんな感じなのか気になる...ということで、げきぴあは、初演に続きメインキャストのw-inds.の千葉涼平さん、梅棒メンバーの鶴野輝一さんと塩野拓矢さんのビジュアル撮影に潜入!意気込みやお互いの印象も聞いてきましたので、ぜひご覧ください~!
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取材時に撮影されていたのは、【全日制ver.】の千葉さん、鶴野さん、塩野さんの3ショット。【全日制ver.】では、皆さん『ピカイチ!』と同じ役を演じるそうで、この3人は生徒会長に立候補する人たちです。
↑(左から)塩野さん、千葉さん、鶴野さん。千葉さんはイケメン転校生の豪徳寺孟、鶴野さんはヒロインに思いを寄せる道玄坂光徳、塩野さんは甲子園を夢見る硬派なエース・権田原孫八を演じます。ちなみに【定時制ver.】(※一部出演者も違います)の役柄がどうなるかはお楽しみに!
↑写真を撮っているのは、梅棒メンバーの飯野高拓さん。普段はフォトグラファーとしても活躍されている方です。再演ということで既にチームワークができあがっていることと、飯野さんの腕がよすぎて、撮影はなんと5分ほどで完了。はやい...。
↑3人の手にもご注目いただきたい~(1枚目の写真でも確認できます!)。初演をご覧になった方はピンとくるやつですよ!本当にあっという間の撮影でしたが、撮影中は、隙をみてダンスする千葉さんが素敵でした。スタッフから「踊りを思い出してる!」と指摘され、ニッコリと笑顔を返していましたよ。
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というわけで、撮影の合間に3人にお話をうかがいました!
――まずは今作への意気込みをお聞かせください。
千葉:一応再演ということですが、一度観た方にはさらにパワーアップした『超ピカイチ!』を観ていただけると思いますし、前回観られなかったという方は今回がチャンスなので、ぜひいらしてほしいなという思いでおるんですが。
――千葉さんは初演で初めて梅棒の作品に参加されましたが、今回楽しみにしていることは?
千葉:これから起こる大変な部分を、いかに楽しめるところまでもっていけるかが楽しみです。全く同じことをやるわけじゃないですし、やっぱりつくる段階は大変な部分も多いので。がんばります!
――塩野さんはいかがですか?
塩野:今回、2バージョンでの上演になりますが、みんながイメージしているであろうものと全く違うことになっていくと思いますよ。「一体どうなるんだろう」と思っているその上をいって、みんなのビックリした顔を見るのが楽しみです。ただ、2バージョンあるということは、倍近い振り付けを覚えることになるので、そこはみんなで一緒にがんばりましょう!
――課題にしてることはありますか?
塩野:やっぱり今回、【定時制ver.】があるということで、初演とはまた違うキャラクターを演じられるのは楽しみですが、「演じ分け」は課題でもありますね。新キャラの詳細は言えませんが、「演じる」で合ってるのかわからない...そんなキャラなので(笑)。おもしろいと思います。
――鶴野さんはいかがですか?
鶴野:僕は『ピカイチ!』がすごく好きなんですよ。体力的には、今までやってきたなかでも一番しんどい作品なんですけど、でもすごく好きなので。それをまたやれることを楽しみにしています。初演もたくさんの方(12,500人超)に観ていただいたのですが、日本の人口は1億2000万人以上なわけですから、ほとんどの方が観れてないわけですよね?
――そうですね(笑)。
鶴野:前回観ていただいた方にはもう一回あの空気を思い出してほしいですし、残りの1億1999万人の方にもぜひ一緒に体験していただきたい。それとたっくん(塩野)も言いましたが【定時制ver.】もね!これは、かつ丼とラーメンとピザと寿司、みたいな感じですから。「美味しいもの×美味しいもの×美味しいもの=きっと美味しい!」っていう考えでつくっているので。楽しみにしていてほしいです。
――『ピカイチ!』のどういうところが好きなのですか?
鶴野:めちゃくちゃいっぱいありますけど、青春感がいいですよね。いい曲をいっぱい使っているというのもありますし、それと......
あーでもあんま言っちゃうとなあ!(←楽しそう)僕の一番は、最後の下校シーンです。あのシーンは何回もやりたいなって思っちゃいます。
――では最後に、隣の人の魅力を教えてください!
<鶴野→塩野>
鶴野:え...いいとこですか?
塩野:(笑)なんかあるだろ!
鶴野:たっくんは、なんだかんだ言ってカッコいい、多彩、面白い...。
塩野:無理してるな。
千葉:(笑)
鶴野:......根がいい人ではない!
塩野:やめとけ!
一同:あはは!
<塩野→千葉>
塩野:真っ直ぐで正直者。踊りも正直です。それが多分お客さんにも伝わってると思う。やってきたものしか出ない、誤魔化さない。言い訳しない踊りが好きです。
千葉:ありがとうございます!
<千葉→鶴野>
千葉:鶴さん...鶴さん...
鶴野:なんかあるでしょ!(笑)
千葉:鶴さんの踊りの世界観が好きです。しなやかで美しい瞬間があるんですよね。僕はそこにすごく魅力を感じます。
鶴野:嬉しい!
梅棒 9th "RE"ATTACK『超ピカイチ!』は、<東京公演>12月15日(土)から29日(土)まで東京グローブ座、<大阪公演>2019年1月5日(土)・6日(日)に森ノ宮ピロティホール、<愛知公演>2019年1月9日(水)・10日(木)にアートピアホールにて上演。
ぴあプレイガイド最速先行(抽選)が9月6日(木)より受付開始。
文:中川美穂 撮影:石阪大輔