ご自身でワークショップを開催するなど"演劇活動"に積極的に取り組んでいるキャラメルボックスの鍛治本大樹さん。
数多あるステージの中から気になる公演をチョイスして、稽古場からレポートをお届けする新企画【鍛治本大樹の稽古場探訪記】を始めます。
「演劇をもっと知りたい、学びたい」という鍛治本さんが、芝居が創られていくプロセスを"役者目線"でご紹介します!
『かのような私-或いは斎藤平の一生-』稽古場レポート
8月某日。
信濃町駅から文学座のアトリエに向かう。
文学座といえば、今年で創立81年の歴史を持つ、由緒正しき劇団だ。
稽古場である「文学座アトリエ」も1971年に改装されてはいるものの、竣工68年。その佇まいから、伝統と風格を感じずにはいられない。
僕のような演劇経験10年やそこらの人間からしてみると、アトリエの中にお邪魔する前から、圧倒的な雰囲気に飲み込まれそうだった。
今回の作品は、劇団チョコレートケーキの古川健さんの書き下ろし。
斎藤平という一人の男の一生を通して、終戦直後から学生運動、バブルを経て、現代までの戦後の日本を再考する作品だそうだ。
稽古は一幕の立ち稽古からスタートした。