■ミュージカル『マタ・ハリ』特別連載(12)■
稽古場レポートやキャストインタビューから作品の魅力に迫るミュージカル『マタ・ハリ』 連載。
今回は、アルマン役 東啓介さんのインタビューをお届けします。
(アルマン役は、加藤和樹さんとのWキャストです)
ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンでデビュー、その後も舞台を中心に着実にキャリアを積んでいる東さん。
昨年は『スカーレット ピンパーネル』でグランド・ミュージカルに初進出。
稽古場で拝見する東さんは、長身を活かした舞台映えしそうな立ち姿に加え、いわゆるミュージカル歌唱も身につけ歌唱力にもどんどん磨きがかかっているようで、この後も大型作品の常連になりそうな予感がします。
『スカーレット ピンパーネル』より歌も大幅に増え、ソロナンバーもたくさんある今回のアルマンという役。
現在の心境や、アルマンという役の魅力について、伺ってきました。
● 東啓介 INTERVIEW ●
―― 東さんは、グランド・ミュージカルに出るのが夢だったそうですね。
「はい。ですので今、すごく幸せです。しかも、お芝居も好きですので、自分の壁は「お芝居+歌」が分裂せず、ちゃんと繋がって、一本の "線" で出来るように......というところだと、常日頃から考えています。今回はその、グランド・ミュージカルに出られる喜びと、自分の課題であるポイントに挑戦できる喜びがあります。『マタ・ハリ』の楽曲は、歌と感情のすり合わせが難しいなと思うので、常に練習、練習、ですね」
―― お芝居と歌が分裂しないように、というのは、まさに演出の石丸さんが目指しているところだと思うので、東さんにとっては理想的な稽古場なのでは?
「そうですね。迷うことや悩むことは多くありますが、やっぱり悩めることというのは幸せだなと思います。稽古が始まる前、終わって帰った後も(考えることがあり)、すごく充実した日々を過ごさせていただいています」